アベノ中国語道場

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【慣用句篇】 不敢当

不敢当bùgǎndāng

 

〔意味〕恐れ入ります、どういたしまして

 

“不敢当”は、もてなしを受けた時や、ほめられた時などに用いる慣用句で、敬語の「謙譲」表現に当たります。 “不敢”は「~する勇気がない」という意味を表します。また、下記の例文のように、相手の行為に対し恐縮する時にも使われます。短くして“不敢”とも言います。

 

<使用例>

 

A:张总,今天承您赏光,我实在不敢当。

(張社長、本日はわざわざお越しくださり大変恐縮です)

B:小刘,你有点儿见外了吧,你要结婚,我不能不来啊。

(劉君、少し水臭いんじゃないかい、君が結婚するんだから来ないわけにはいかないよ)

A:那太感谢您了。

(本当にありがとうございます)

【ビジネス篇】 房地产

房地产fǎngdìchǎn

 

〔意味〕 (名)不動産

 

“房地产”とは、“房”(家屋)と“地”(土地)に関する産業、すなわち「不動産」を表わします。中国語の中でも、日本語と同じ“不动产”が使われることがありますが、こちらは法的な意味合いで使われることが多く、一般的には“房地产”がよく使われます。

家(住宅)と土地を分けて言う場合は、“房产”(資産としての「家屋敷」)、“地产”(資産としての「土地」)となります。

 

<使用例>

 

我国政府为了控制房地产投资过热的局面,多次上调贷款利率。

(我が国の政府は不動産投資の加熱を抑えるため、数回にわたり融資利率を引き上げた)

这个网站提供租房、二手房等房地产行业的信息。

(このサイトは、賃貸、中古住宅などの不動産業界の情報を提供している)

 

【関連語句】

 

房地产市场  (不動産市場)

房地产估价师 (不動産鑑定士

房地产商    (不動産屋、ディベロッパー)

房地产合同  (不動産契約)

房地产权证  (不動産権利書)

房地产登记  (不動産登記)

【成語・ことわざ篇】 一丝不苟

一丝不苟yī sī bù gǒu(成語)

 

〔意味〕少しもいいかげんにしない、きちんとしている

 

“一丝”は「わずか、ほんの少し」、“苟”は「いいかげんである」という意味で、“一丝不苟”で、「少しもいいかげんにしない」という意味を表します。

 

《例文》

 

他在工作上总是那么一丝不苟。

(彼は、仕事の時にはつねに手抜きをしない)

【文化篇】 十干十二支

「十干十二支」は、古代中国で作られた暦法上の用語(システム)で、10個の「十干」と12個の「十二支」から組み立てられています。このシステムは、日本を含む中国の周辺国にも伝えられ、現在も使用されています。日本では、生まれた年の属性を表す12の「干支(えと)」としておなじみです。

十干は、中国の伝統思想である「陰陽五行説」に基づいています。十干に、五行説の「木(もく)・火(か)・土(つち)・金(こん)・水(みず)」、「陰」と「陽」を当てはめ、10種類の形にしています。それは、十干の訓読みに表されており、例えば「甲」は「木(き)のえ」、「乙」は「木(き)のと」と呼ばれ、「え」は「陽」、「と」は「陰」を表します。すなわち、「五行」×「陰陽」で、10種類の組み合わせとなっています。

十干の日本語と中国語の読み方は下記のようになります(日本語は音読みと訓読みの二通り有ります)。

 

十干

日本語

中文

音読み

訓読み

拼音

コウ

きのえ

jiǎ

オツ

きのと

ヘイ

ひのえ

bǐng

テイ

ひのと

dīng

つちのえ

つちのと

コウ

かのえ

gēng

シン

かのと

xīn

ジン

みずのえ

rén

みずのと

guǐ

 

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十天干,十二地支

 

十二支(じゅうにし)は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の総称で、十干とともに使われ、年や日の順序を示すために使われ、また単独で、時刻や方角を示すためにも使われました。十干も十二支も、いずれも順番を数えるための数詞です。

年を数える場合は、十干(10進法)と十二支(12進法)を掛け合わせた60通りを一つのサイクルとして使われます。そのため、人の年齢を指す場合は、生まれた年から数えて、60年目で十干十二支が一巡するので、60歳の年は「還暦(暦が帰る)」と言われます。

十二支は、ご存じのように現在も人の生まれた年の属性を示す言い方として使われています。その他の使い方、例えば時刻や方角はほとんど使われなくなりました。年齢を示す用法だけが残ったのは、最も身近なものだからかもしれません。

十干の場合は、戦前には例えば学校の通信簿や、軍隊の徴兵検査などに使われていましたが、戦後はあまり使われなくなりました。

十二支の日本語と中国語の読み方は下記のようになります。

 

十二支

日本語

中文

音読み

訓読み

拼音

ちゅう

うし

chǒu

いん

とら

yín

ぼう

mǎo

しん

たつ

chén

うま

ひつじ

wèi

しん

さる

shēn

ゆう

とり

yǒu

じゅつ

いぬ

がい

hài

 

十干十二支の発祥である中国では、古くは殷時代(BC16~BC11頃)にはすでに占いに使われていたと言われます。陰陽五行説が生まれたのは戦国時代だそうで、十干十二支の方が時代的に早く、陰陽五行説を十干十二支に当てはめたのは、後付けに過ぎないことが分かります。さらに、漢の時代に年に当てはめる用法が始まり、現在に至ります。

自分の年齢を十二支(えと)で言い表す習慣は、本家の中国でも残されています。中国語では、十二支のことを“十二生肖shíèr shēngxiāo”と呼びます。中国語では、日本語のような「〇〇年」とは言わずに、例えば“我属老鼠”というふうに言います。相手のえとを聞く場合には、例えば、

 

A:你今年多大岁数? (今年おいくつですか?)

B:三十五岁了。 (35歳です。)

A:属什么的? (何どし生まれですか?)

B:属老鼠。 (ネズミどしです。)

 

というふうに聞きます。

 

また、歴史的な事件や出来事を言い表す場合にも、十干十二支が使われることがあります。それは、事件が起こった年に当てはまる十干十二支が使われます。

例としては、下記のような

 

甲午戦争 1898年甲午の年に起こった日清戦争の中国での呼び方。

戊戌変法 1984年戊戌の年に起こった革新派政治家による清末の政治改革運動。

辛丑条約 1901年辛丑の年に起こった、義和団の乱の処理について清朝政府と9か国の間で締結された条約。

辛亥革命 1911年辛亥の年に起こった革命派による清朝打倒の革命運動、湖北省武漢で始まった。

 

ちなみに、辛亥革命は欧米でも有名ですが、欧米には十干十二支が無いので、辛亥革命のことは英語で“1911 Revplution”(1911年の革命)と呼ばれています。

また、日本でも、幕末に起こった徳川幕府薩長官軍との戦争を「戊辰戦争(1968年)」と呼んでいます。

 

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十二生肖


このように、十干十二支は中国とその周辺の国々で、長い間伝えられて来たもので、東アジア特有の習慣と言えます。古代において周辺よりはるかに進んだ中国の文明が、周辺へと伝播した一つの例だと言えるでしょう。

【ビジネス篇】 外汇

外汇wàihuì

 

〔意味〕 (名)外国為替、外貨

 

“外汇”は「外国為替、外貨」の意味ですが、「外貨」を表す言葉には“外币wàibì”という言い方も有ります。“外汇”は「外国為替」を指すので、海外の銀行との取引や、貿易上の支払いなどの場合に使われます。“外币”は、「現金の外貨」の指す場合に使われます。例えば、

 

A:在你手里的外币还有多少?

(君の手元の外貨はあとどのくらい有る?)

B:还有600美元和1,000欧元。

(600米ドルと1,000ユーロだ)

 

<使用例>

 

至12月底,香港外汇基金境外外资产增长了约15%。

(12月末になって、香港外国為替基金の国外資産は約15%増加した)

该国出现了与国际油价挂钩的外汇理财产品。

(この国には、国際石油価格にリンクする外国為替商品が現れた)

 

『関連語句』

 

外汇波动  (為替変動)

外汇储备  (外貨準備高)

外汇兑换  (外貨両替)

外汇风险  (為替リスク)

外汇率   (為替レート)

【慣用句篇】 一个劲儿

一个劲儿yīgejìnr

 

〔意味〕わき目もふらずに、ひたすらに、一途に

 

“一个劲儿”は副詞的な使い方をするので、動詞の前に置いて後ろの動詞を修飾します。その場合は、“一个劲儿”と動詞を助詞の“地”で繋ぎます。通常、副詞が動詞を修飾する場合には、“地”を付けないことが多いですが、副詞が2音節以上の場合には“地”を付けることもできます。

“一个劲儿”の場合は、語気の関係で“地”を付けた方が良いようです。例としては、

 

他一个劲儿地往前跑。

(彼はまっしぐらに駆けていった)

他一个劲儿地向老板道歉。

(彼はひたすら社長に謝っている)

风一个劲儿地刮着。

(風が止むことなく吹いている)

 

などです。

 

<使用例>

 

A:晚上咱们去酒吧喝酒去吧。

(今晩バーで酒を飲みに行こうぜ)

B:去喝酒可以,但是你要陪我聊天儿,不要只顾自己,一个劲儿地喝酒。

(飲みに行くのはいいけど、俺の話にも付き合ってくれよ、お前は自分一人で酒ばかり飲むから)

【成語・ことわざ篇】 责无旁贷

责无旁贷zé wú páng dài(成語)

 

〔意味〕自分の責任は他人に押し付けられない

 

“贷”には「責任を逃れる」という意味が有り、“旁贷”で、「わきに転嫁する」という意味になります。“责无旁贷”で、すなわち「責任を脇に転嫁しない」という意味を表します。

 

《例文》

 

照顾新同学,这是老同学责无旁贷的事情。

(新入生の世話は、上級生のやるべき責務である)

 

※類義語:义不容辞yì bù róng cí

【ビジネス篇】 行业

行业hángyè

 

〔意味〕 (名)業種、職業、業界

 

“行业”の“行”は、「業種、職業」という意味を表します。「職業」という意味の場合、“工作”(仕事)と同じような意味で用いられる場合が有ります。例えば、

 

你是干什么行业的?

(どんな仕事をされていますか?)

 

また、「業界」という意味では、“行业”の前にいろいろな業種名を付けていう場合が多いようです。

例えば、

 

房地产行业 (不動産業界)

化工行业  (化学業界)

钢铁行业  (鉄鋼業界)

金融行业  (金融業界)

化纤行业  (化繊業界)

 

<使用例>

 

目前,这个行业发展势头良好。

(目下のところ、この業界は発展しつつある)

行业间职工收入差距加大。

(業界間の労働者の収入格差が広がっている)

【類義語篇】 曾经 — 已经

曾经céngjīng(副)かつて、以前に

已经yǐjīng(副)すでに、もう

 

いずれも過去のことを表す副詞です。

“曾经”は「経験」、すなわち以前にある行為や状況が存在したことを表します。動詞には“过”を付けて呼応します。

“已经”は「完了」、すなわちある動作や行為をすでに終えたことを表します。動詞には“了”を付けて呼応します。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

曾经

 

这本书我曾经看过。

(この本をかつて読んだことがあります)

我曾经给他寄过一封信。

(彼に手紙を1通出したことがある)

 

已经

 

这本书我已经看了。

(この本はもう読み終わった)

我已经给她寄了一封信。

(彼女にはすでに手紙を1通出した)

 

               『学習のポイント』

 

“曾经”によって表される動作や行為は、すでに過去のことですが、“已经”の場合は動作や行為が現在まで続いていることもあります。

 

我曾经在东京住过三年。

(私はかつて東京に3年住んだことがある) → 今はもう住んでいない

我已经在东京住了三年了。

(私はもう東京に3年住んでいる) → 今も東京に住んでいる

【慣用句篇】 不得不

不得不bùdébù

 

〔意味〕~せざるを得ない、どうしても~しなければならない

 

“不得不”は否定形が二つ重なる「二重否定」の形を取り意味としては「肯定形」になります。同じような形に“不能不”という言い方も有ります。こちらも「~せざるを得ない」という意味になります。

 

<使用例>

 

A:你还年轻,才二十几岁,结婚怎么这么急?等读完研究生后结婚也不迟嘛。

(君はまだ若くやっと20代だ。どうして結婚を急ぐんだね?大学院を出てから結婚しても遅くはないだろう)

B:我女朋友比我大10岁,如果不赶快结婚,以后生孩子可能成问题。所以我不得不结婚了。

(僕の彼女は10歳年上で、はやく結婚しないと出産が難しくなるんです。だから結婚しないと)

A:原来是这样,那应该早一点结婚。

(そういうことか。じゃあはやく結婚しないと)

【成語・ことわざ篇】 铁杵磨成针

铁杵磨成针tiěchǔ móchéng zhēn (ことわざ)

 

〔意味〕鉄の杵(きね)を磨いて針にする、努力すればどんなことも成し遂げられる、石の上にも三年

 

《例文》

 

铁杵磨成针,经过五年的刻苦学习,他熟练地掌握了英语。

(石の上にも三年。5年間の苦しい勉強の末に彼は流暢な英語をマスターした)

 

このことわざは、よく下記の句と対で用いられます。

 

只要功夫深,铁杵磨成针。

(辛抱強くやれば、どんなことでもできる)

 

“铁棒磨成针tiěbàng móchéng zhēn”とも言います。

 

【ビジネス篇】 合同

合同hqétong

 

〔意味〕 (名)契約

 

中国語にも日本語と同じ“契约”という言い方が有り意味も同じですが、一般には“合同”が用いられます。

「契約する」は“签(约)合同qiān(yuē) hétong”、「契約書」は“合同书hétongshū”と言います。

 

<使用例>

 

违约行为是合同解除的主要原因。

(違反行為は契約解除の主な理由だ)

必须在合同中写上关于纠纷仲裁的条款。

(契約の中に仲裁に関するトラブル仲裁の条項を書き込むべきだ)

 

               《学習のポイント》

 

“合同”の発音は、後ろが軽声となるのでご注意下さい。

 

                【関連語句】

 

撕毁合同 (契約を破棄する)

产销合同 (生産と販売の契約)

合同条款 (契約条項)

合同工  (契約労働者)

长期合同 (長期契約)

合同医院 (企業等の指定病院)

暂行合同 (仮契約)

【類義語篇】 方法 — 办法

方法fāngfǎ(名)方法、やり方

办法bànfǎ(名)方法、手段、やり方、規則

 

この二つは、意味的にはほぼ同じですが、“方法”は、系統だった方法や措置などを主に表します。一方、“办法”は、より具体的な個別の手段などを指します。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

方法

 

我们现在的工作方式需要改变。

(我々の今の仕事のやり方は改める必要が有る)

现在的生产方式跟过去相比,已经有很大的改变。

(現在の生産方式は以前のものと比べると、大きく改善された)

 

办法

 

老办法不一定能解决新问题。

(古いやり方で新しい問題を解決できるとは限らない)

我怎么也想不出什么好办法。

(どうしても良い方法を思いつかない)

 

               『学習のポイント』

 

①“方法”は別な名詞と組み合わせて用いられますが、“办法”にはこの用法は有りません。

 

学习方法 (学習の方法)

科学方法 (科学的方法)

工作方法 (仕事のやり方)

 

②“办法”は、単独で主語や目的語になりますが、“方法”の場合この用法は一般的ではありません。

 

一点儿办法都没有。

(どうしようもない)

他是在这方面很有办法的。

(彼はこの分野ではなかなかのやり手だ)

【成語・ことわざ篇】 换汤不换药

换汤不换药huàn tāng bú huàn yào(ことわざ)

 

〔意味〕(煎じ薬の)湯を換えて薬を換えない、形式だけを変えて内容を変えないこと、二番煎じ

 

《例文》

 

昨天来了新的经理, 但还是老板的亲属,这也不是换汤不换药嘛。

(昨日新しいマネージャーが来たが、やはり社長の身内だ。これじゃあ何も変わらないじゃないか)

 

※類義語:新瓶装旧酒xīnpíng zhuāng jiùjiǔ

【慣用句篇】 不是东西

不是东西bú shì dōngxi

 

〔意味〕ろくでもないやつ

 

“东西”は日本語で「モノ」という意味ですが、“不是东西”を直訳すれば「モノでなし」ということです。これは、中国語で言う“骂人的话”(他人を罵ることば)の一つです。

「モノ以下のろくでもないやつだ」と言っているわけです。

“骂人的话”はこの他にもたくさんあります。外国人が使う場面は少ないでしょうが、意味を理解しておくことは有用だと思います。最も、中国人の言動に腹がすえかねた時に使うには便利なことばですが・・・。

 

<使用例>

 

A:哎,工作了几个月了,老板一分钱的工资也没给,说是到年底一起给。

(なあ、何カ月も仕事したのに、社長は一銭も給料をくれないんだ。年末にまとめて払うと言っているが)

B:依我看,到年底也给不了。你们的老板挺不是东西的。

(俺の見たところ、年末になっても貰えないな。君とこの社長はろくでもないやつだ)

A:那,我该怎么办?

(じゃあ、俺はどうしたらいい?)

B:赶快辞了呗!

(さっさと辞めろよ!)