アベノ中国語道場

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【成語・ことわざ篇】 走马观花

走马观花zǒu mǎ guān huā (成語)

 

〔意味〕馬に乗って花を見る、大雑把に物事の表面のみを見るたとえ

 

《例文》

 

三天的旅游,我们走马观花地跑了四个城市。

(3日間の旅行で、私たちは4つの都市を駆け足でまわった)

 

※“走马看花zǒu mǎ kàn huā”とも言います。

【類義語篇】 房子 — 家

房子fángzi(名)家、家屋、住宅

家jiā(名)家、家庭

 

“房子”は、入れ物(建物)としての家屋を指します。

“家”は、一般に同じ家屋に住む家族や集団を指します。また、場所としての「家」を表すこともできます。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

房子

 

我想明年在老家盖一套房子。

(私は来年田舎に家を建てようと思う)

他们住三室一厅的房子。

(彼らは3DKの家に住んでいる)

 

 

我们家一共有四口人。

(うちはぜんぶで4人家族です)

你有空到我家来玩儿吧。

(ヒマがあったらうちに遊びに来なよ)

 

『学習のポイント』

 

“家”は接尾語として下記のような用法が有ります。

 

①ある種の職業に従事する人を表します。

 

农家 (農民、お百姓)

店家 (宿屋、料理屋の主人)

 

②人を指す名詞につけて、特定の種類に属する者であることを表します。

 

老人家 (ご老人)

闺女家 (娘さん)

小孩子家 (子供たち-やや軽蔑した言い方)

【文化篇】 中国料理の世界

一国の文化のなかでも、「食文化」は極めて重要な位置を占めますが、それは中国でも例外ではありません。広大な国土と悠久の歴史を持つ中国には、地域によって実に様々な料理が存在しています。東西南北それぞれの地域に料理の素材、形や味に特徴が有り、それらの特徴が長い歴史を通して完成されてきました。

 

中国料理の歴史

 

文献によれば、中国では5000年以上前に焼肉や焼き魚などの食品(料理)が存在していました。周王朝時代(紀元前1046年頃~紀元前256年)には、周礼に「八珍」という8種類の料理が載っていました。さらに漢代には、湖南省で発掘された「馬王堆」漢墓で見つかった竹簡に100種類の料理が記されていたそうです。

時代が下って、宋王朝の頃になると中国料理の発展は頂点に達し、冷菜、焼き物、煮物、羹ものなど色とりどりの料理が作られるようになりました。特に宋代に入ってから、調理にそれまでの薪に代わってコークス(石炭を乾留したもの)が広く使われるようになり、火力の面でも飛躍的な進化を遂げました。現代に伝えられている中国料理をさかのぼると、宋代に行き着くと言われます。料理だけでなく、陶磁器や絵画など、今日に繋がる文化の源流は宋代にあり、中国の歴史の中で、特に文化的な影響は宋代が最も重要です。

また、元明時代には、南蛮(西洋)から、ジャガイモ、唐辛子、トマトなどの新しい食材が伝来し、中国料理にも盛んに使われるようになりました。特に、唐辛子は現代の料理にも欠かせない食材になっています。

 

中国料理の流派

 

中国料理は、主に下記の“四大菜系”(四大流派)に分類されています。

 

“鲁菜”(山東料理

 

山東省を中心とする料理の流派です。山東省はかつては「斉」と「魯」国が栄えた土地柄で、中国でも最も歴史の古い地域の一つです。さらに、野菜や果物等農業が盛んで、海に面しているため魚介類も豊富に採れるなど、食材の宝庫でもあります。

味付けはしょうゆベースで、煮込み料理の発達したところです。

 

“川菜”(四川料理

 

四川料理は日本でもおなじみになりました。最も有名な料理は「マーボー豆腐」でしょうか。四川は中国の西南に位置する山国で、雨量が多く晴れの日が少ない土地柄です。そのため湿度が高く、四川の人々は辛い食べ物を好んで食べます。四川料理と言えば辛い味付けで有名ですが、調味料は唐辛子だけでなく山椒も使われます。そこから、“麻辣”(辛くて舌が痺れる)という四川料理独特の味付けが生まれました。

 

“粤菜”(広東料理

 

日本で広まった中華料理は広東料理がベースになっているそうで、中国料理の中でも日本人の口に最も合うのが広東料理ではないでしょうか。その本場は“食在广州”いわれる広州と香港です。薄味のやや甘い味付けは広東料理の特長ですが、味の濃い他地域(特に北方)と比べても、その風味は際立っていると言えるでしょう。広東料理の中でも特に素晴らしいのは前菜で、定番メニューには“蜜汁叉烧肉”(チャーシュー)、“烧鹅”(ガチョウの照り焼き)、“白切鸡”(茹で鶏)などが有ります。また、中国料理の珍味といわれる「燕の巣」と「フカひれ」も広東料理のメニューです。

 

“苏(淮扬)菜”(江蘇料理

 

最後の江蘇料理は日本ではあまり知られていませんが、江蘇省、特に長江下流域を中心とする料理です。この地域は昔から「江南地方」とよばれ、「蘇湖(江浙)熟すれば天下足る」といわれた穀倉地帯でも有ります。また、様々な種類の野菜や、長江でとれる川魚、家畜や家禽やも食材として利用できるため、さまざまな料理が発達しました。さらに、この地域は南北朝に始まる、南京や蘇州などの文化都市を抱えているため、古典芸術の発達した地域としても知られています。

その中でも、江蘇料理の中心は“淮扬”(揚州と淮安)で、特に揚州は“扬州菜”(揚州料理)として中国でもよく知られています。江蘇料理のメニューとしては、“盐水虾”(茹で海老)、“蟹粉狮子头”(蟹と豚肉の肉団子)、また“扬州炒饭”(揚州チャーハン)も大変有名です。

 

また、別な分類としては、“闽菜”(福建料理)、“浙菜”(浙江料理)、“湘菜”(湖南料理)、“徽菜”(安徽料理)の4つを加えた“八大菜系”(八大流派)という分類もあります。

その他にも「東北料理」、「朝鮮族の料理」、「モンゴル料理」、「雲南料理」、「新疆ウィグル料理」など、たくさんの種類が有ります。

 

中国料理の代表的なメニュー

 

ここでは、中国でよく食べられている料理のなかで、特に庶民的なものを紹介してみましょう。これらの料理は中国のどんな小さなレストランに行っても食べられるものです。

 

“回锅肉”

 

“回锅肉”は、最近日本でも「ホイコーロー」と呼ばれポピュラーになってきました。元々は四川料理の代表的なメニューの一つです。豚の脂身と野菜(葱、ニラ、ピーマン等)を使い、“豆瓣酱”(唐辛子味噌)で味をつけたかなり辛い料理です。また、脂身を大量の油で炒めたかなり脂っこい料理でもあります。日本の「ホイコーロー」はやや甘めで油も控えめで、日本人の口に合うようににアレンジされたのでしょう。

 

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回锅肉

“木须肉”

 

“木须”とはキクラゲのことで、キクラゲ、豚肉、キュウリ、卵を一緒に炒めた料理です。山東料理の一つで、味付けは塩味ベースに、少々のしょう油で味を調えます。

中国では大変に有名な料理ですが、日本では中華の専門店でないと食べられないかもしれませんが、最近は日本にもすこしづつ浸透してきたようです。

地域によって、野菜はキュウリの代わりに筍や黄花菜(中国野菜の一種)を代用しています。

“木须肉”は、孔子を祭る曲阜の孔廟内のメニューにも記されているそうです。

 

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木须肉

“鱼香肉丝”

 

“鱼香肉丝”は四川料理を代表するメニューで、中国では大変にポピュラーな料理です。「魚」という名前が付いていますが、魚料理ではありません。四川は山国で魚があまり採れないため、豚肉を使って魚に見立てた料理なのです。豚肉とにんじん等の野菜を千切りにして、こちらも“豆瓣酱”を使って炒めたものです。

中国ではどこのレストランでも注文すると出てきますが、日本ではよほどの専門店(特に四川料理)に行かないと出てこないでしょう。

 

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鱼香肉丝

“古老肉”

 

“古老肉”は広東料理の一種で、日本で言う「酢豚」にあたります。広東らしく砂糖を使った甘い味付けでで、なぜかパイナップルが入っています。“古老肉”に近い料理に“糖醋里脊”が有ります。“里脊”とは豚の背肉(ヒレ肉)を指します。こちらは肉だけで、他の素材は入っていません。また、肉を骨付き肉に変えると“糖醋排骨”になります。“排骨”とは骨付き肉(スペアリブ)のことです。

“糖醋”という調理法は他にもあり、魚料理でも使われます。

 

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古老肉

 

以上のように、中国料理は、4000年近い歴史と広大な国土に育まれた、実にバラエティー豊かな料理です。

中国人は「四つ足は机と椅子以外、空を飛ぶものは飛行機以外」は何でも口にすると言われます。それは、食べることに貪欲な民族性のなせるワザでもあるのです。

まさに、「中国文化を知るための入り口の一つが中国料理である」と言っても過言ではないでしょう。

【成語・ことわざ篇】 随机应变

随机应变suí jī yìng biàn  (成語)

 

〔意味〕臨機応変、時と場合に応じ適切に処置すること

 

《例文》

 

这位网球运动员的特点就是打得随机应变,针对对手改变自己的打法。

(このテニス選手の特長は臨機応変にプレーできることで、相手によって打ち方を変える)

 

※“应”はyìngと読みます。

 

類義語:见机行事jiàn jī xíng shì

【類義語篇】 规划 — 计划

规划guīhuà(名)(長期的な)計画、プラン (動)計画を立てる

计划jìhuà(名)計画 (動)計画する、予定する

 

いづれも日本語の「計画」にあたりますが、“规划”は長期的な計画を指す場合が多く、

“计划”は近い将来の計画について言うことが多いです。

したがって、下記の例文にもあるように、国や政府の行う長期的な事業やプロジェクトの場合は“规划”が使われます。一方、旅行、就職、進学などといった個人的な、しかも近い将来の事柄については“计划”を用います。

 

规划

 

中央政府正在规划修建一个新的长江大桥。

中央政府は、新しい長江大橋の建設を計画している)

国家制订了未来十年的发展规划。

(国は今後10年間の発展計画を制定した)

 

计划

 

我有一个计划,明年高中毕业后去美国留学。

(私は来年高校卒業後にアメリカ留学を計画しています)

我们计划从下周开始去日本考察。

(私たちは来週から日本へ視察に行く予定です)

 

               『学習のポイント』

 

“计划”はまた、“计画”とも書きます。

【慣用句篇】 马马虎虎

马马虎虎mǎmǎhūhū

 

〔意味〕まあまあである、まずまずである

 

“马马虎虎”の由来には、こういう逸話があります。

ある三流画家が一匹の動物を描いたところ、馬に似ているが馬のようではない、虎にも似ているが、虎のようでもない。そこで、ある人物を連れてきて批評させたところ・・・「これは、“马马虎虎”だな」。

 

<使用例>

 

A:最近怎么样?

(最近どうだ)

B:马马虎虎

(まあまあだよ)

A:还马马虎虎?听说你发大财了。

(まあまあだって?おまえ大儲けしたって聞いたぞ)

B:没有那回事。那都是谣言。

(そんなことないよ。あれは噂だ)

 

“马马虎虎”には、「いいかげんである、でたらめである」という意味も有ります。

 

那个人办事总是马马虎虎。

(あの人の仕事はいつもいいかげんです)

【文法篇】 補語その5 - 「可能補語」

「可能補語」は、動詞の後に置く補語成分を使って、「可能不可能」を表す補語成分です。

通常中国語で可能不可能を表す場合は、能願動詞の“能、“会”または“可以”を使って表しますが、「可能補語」の場合、補語で表せます。

特に、「可能補語」は否定形で多用され、補語成分によって「なぜできないか」という状況を説明できます。

例を挙げると、「(あるものが)買えない」という意味を表したい場合、能願動詞では、

 

不能

 

というふうに、単純に不可能なこと(買えない)を表すだけですが、「可能補語」を使うと、

 

买不到〔(ものがなくて)買えない〕

买不起〔(お金が無くて)買えない)〕

买不了〔(ものがたくさんありすぎて)買いきれない〕

 

というふうに、不可能なことの「背景」を説明できます。これが「可能補語」の利点です。

通常、「可能補語」にできるのは「結果補語」の一部と「方向補語」です。

では、下記に基本文型を見ていきましょう。

 

【基本文型】肯定文「~できます」

 

主語 + 動詞 + 得 +結果補語 (+目的語)

主語 + 動詞 + 得 +方向補語 (+目的語)

 

他说话的速度很慢,我都听得懂。

(彼の話すのがゆっくりなので、私はすべて理解できます)

我买得起电脑。

(私は〔金銭的に〕コンピューターを買えます)

我们吃得来生鸡蛋。

(私たちは生卵を食べられます〔口にできます〕)

 

【基本文型】否定文「~できません」

 

主語 + 動詞 + 不 +結果補語 (+目的語)

主語 + 動詞 + 不 +方向補語 (+目的語)

 

否定形は、肯定形の“得”を“不”に置き変えます。可能補語は、否定形で使われることが多いです。

 

他说话的速度太快,我听不懂

(彼は話すのが速くて、私は聞き取れません)

那件衣价格太贵,我买不起

(あの服は値段が高くて、私は買えません)

他写的字太小,我看不清

(彼の字はあまりに小さくて、私ははっきり読めません)

 

【基本文型】否定文「~できますか」

 

文末に“吗”を加えると疑問文になります。

 

今天的作业,你作得完吗?

(今日の宿題は、終えられますか)

今天晚上你回得来吗?

(今晩あなたは帰って来られますか)

 

可能補語の構文が目的語を取る場合は、通常可能補語の後に置きます。

 

我听不懂你说的话。

(私はあなたの話すことが理解できません)

我拿不动这么重的行李。

(私はこんなに重い荷物は持てません)

 

目的語が長くなる場合は、文頭に持ってきます。

 

前天我寄出去的包裹,明天收得到吗?

(おととい私が送った荷物は明日届きますか)

 

可能補語を使う場合気をつけることは、可能補語はあくまで能力や可能性の有無を表す表現です。学習の結果、「できる・できない」を表す“会”や、許可を表す“可以”、“能”としての用法はありません。

 

次に、会話の中でよく使われる可能補語を見ていきましょう。よく使われる可能補語には、常用動詞に可能補語をつけたものが多くなります(否定形で使う場合が多いです)。

 

“吃不惯”(食べなれない)

 

中国的西北菜太油腻,我吃不惯。

(中国の北方料理は油濃くて食べなれない)

 

“吃不了”(〔量が多くて〕食べきれない)

 

一个人吃不了这么多菜。

(こんなに多くの料理は一人では食べきれない)

 

“吃不下”(のどを通らない、飲み込めない)

 

他心里有事,连饭都吃不下。

(彼は心配事が有って、食事ものどを通らない)

 

“说不好”(うまく言えない、断言できない)

 

这件事将来怎么发展,我也说不好。

(この件は将来どうなっていくのか、私にも断言できない)

 

“说不来”(馬が合わない)

 

我和他说不来,一说就开始吵架。

(私は彼とは馬が合わず、話すとすぐ口げんかになる)

 

“说不清”(はっきり言えない)

 

到底有什么原因,谁也说不清。

(いったいどんな原因なのか、誰にもはっきり言えない)

 

“看不见”(見えない)

 

太阳出来了月亮就看不见了。

(太陽が昇ったら、月は見えなくなる)

 

“看不出来”(見分けがつかない)

 

小王长得很像日本人,真看不出来。

(王君は日本人に良く似ていて、本当に見分けがつかない)

 

“看不懂”(見て分からない)

 

我奶奶不识字,看书一点儿都看不懂。

(おばあちゃんは文盲で、本は少しも読めません)

 

“想不到”(思いがけない、想像もつかない)

 

真想不到他竟会这么小气

(彼がこんなにケチだったとは本当に思いがけない)

 

“想不开”(諦めきれない)

 

为什么你这样想不开呢?

(君はどうしてこんなに諦めが悪いんだ)

 

“想不出”(思いつかない)

 

我想来想去,但怎么也想不出好主意。

(いろいろ考えたが、どうしても良いアイデアが浮かばない)

 

“听不进去”(聞き入れない、耳に入らない)

 

他听不进去老师的劝告。

(彼は先生の忠告を聞き入れない)

 

“听不见”(聞こえない)

 

这家餐厅里太吵,我听不见他的声音。

(このレストランはうるさくて、彼の声が聞こえない)

 

“睡不好”(よく眠れない)

 

晚上太闷热,我谁也睡不好。

(夜は蒸し暑くて、よく眠れない)

 

“睡不着”(寝付けない)

 

明天参加期末考试,她怎么也睡不着。

(明日は期末試験が有るので、彼女はどうしても寝付けない)

 

“找不到”(見つけられない)

 

我钱包丢了,找也找到。

(財布をなくして、探したが見つからない)

 

“赶不上”(間に合わない)

 

路上堵车很厉害,我赶不下午两点的火车。

(道路の渋滞がひどくて、午後2時の列車に間に合わない)

 

上記の例のように、可能補語は慣用的に用いられるものが大変多く、ネイティブの中国人も会話ので頻繁に使っています。

不可能の表現は“能”を使っても出来ますが、可能補語を使うとネイティブの表現により近くなります。ぜひたくさん覚えて使ってみてください。

【慣用句篇】 两回事

两回事liǎng huí shì

 

〔意味〕別の事柄、まったく別の話

 

一見似ているが、本質的に異なることを説明するときに、“两回事”と言います。

“两回事”はまた“两码事liǎngmǎshì”とも言います。

 

<使用例>

 

A:我说,学外语和会说外语,这完全是两回事。

(外国語を学ぶことと外国語が話せることは全く別なことだ)

B:好像是这样吧,也有人学了几年外语,但连一句话都说不出来。

(そうかもね、何年も外国語を勉強したのに、一言も話せない人もいるよ)

【文法篇】 補語その4 - 「方向補語」

「方向補語」は、移動や方向を表す動詞の後に置き、動作・行為の方向を表す補語です。「方向補語」には、「単純方向補語」と「複合方向補語」の2種類あります。

 

①「単純方向補語」

 

“来” → 動作が、話し手や話題に上がっている事柄に向っている場合 

“去” → 動作が話し手や話題に上がっている事柄から離れて行く場合

 

【基本文型】

 

主語 + 動詞 (+目的語) + 来

主語 + 動詞 (+目的語) + 去

 

您请进吧。

(どうぞお入りください)

妈妈出了。

(お母さんは出かけました)

我回了。

(ただいま〔帰りました〕)

 

動詞が目的語をとり、それが場所を表す目的語の場合は、動詞と補語の間に置きます。

 

办公室吧。

(事務所へ来てください)

经理公司了。

(マネージャーは会社へ戻りました)

 

単純方向補語には、他に具体的な方向を表す下記のグループがあります。

 

“上”(下から上へ)     “下”(上から下へ)

“进”(外から中へ)     “出”(中から外へ)

“回”(元の場所に戻る)      “过”(通過する)

“起”(低いところから高いところへ)

 

それぞれ動詞の後ろに置いて、移動・方向を表します。

例を挙げてみましょう。

 

“爬上”(這い上がる)  “跑下”(駆け下りる)

“跳进”(飛び込む)   “拿出”(取り出す)

“走过”(通り過ぎる)  “跑回”(駆け戻る)

“站起”(立ち上がる)

 

②「複合方向補語」

 

「複合方向補語」は、動詞の後に2語以上の補語を置く形です。

その組み合わせは、下記ようになります。

 

“上来”(上がってくる)  “上去”(上がっていく)

“下来”(降りてくる)   “下去”(降りていく)

“进来”(入ってくる)   “进去”(入っていく)

“出来”(出てくる)    “出去”(出ていく)

“回来”(帰ってくる)   “回去”(帰っていく)

“过来”(向こうからくる) “过去”(向こうへいく)

 

いくつか例を挙げてみましょう

 

小王从一楼爬上来了。

(王くんは1階から這い上がってきた)

大家从山顶走下去了

(みんなは山頂から歩いて降りてきた)

我看见妈妈走过来了。

(お母さんが向こうから歩いてくるのが見える)

 

③「方向補語」の否定形

 

方向補語の否定形は、“没”を使用します。

 

 我没(有)带雨伞来。

(わたしはかさを持ってきていません)

他们还没(有)回办公室来。

(彼らはまだ事務所に戻ってきていません)

我没(有)带回课本来。

(わたしは教科書を持たずに帰ってきました)

 

④「方向補語」の派生的用法

 

方向補語は、方向を示すという本来の役割から派生して抽象的な意味を表すこともできます。この派生的用法も、中国語会話の中でよく使われます。

 

“上”:実現・成就したことを表します

 

办公室的门已经锁上了。

(事務所のドアはもう鍵をかけました)

 

“下”:動作・行為の結果、何かが残る、落着することを表します。

 

给我留下您的地址。

(あなたの住所を書き残してください)

 

“来”:話し手がある結論を得るまでにそういう過程を経たことを表します

 

他看来身体很健康。

(彼はみたところとても健康だ)

 

“出来”:

 

①事物の発見・識別を表します

 

听他的口音,听出来他是广东人。

(彼の訛りを聞くと、広東出身だとわかる)

 

②事物の完成・実現を表します。

 

我终于写出来了一本小说。

(わたしはついに小説を一冊書き上げた)

 

“下来”:ある結果に到達して、その状態が続いていることを表します。

 

我把营销部的直拨号码记下来了。

(わたしは営業部の直通電話番号を書き留めた)

 

“下去”:動作や状態がそのまま継続していくことを表します

 

这部小说一点意思都没有,我不想再看下去。

(この小説は少しも面白くないので、もう読む気がしなくなった)

 

“起来”

 

①動作や状態が開始したことを表します。

 

天气渐渐热起来了。

(しだいに暑くなってきた)

 

②動作の完了または目的が達成したことを表します。

 

我们的乐团是去年组织起来的。

(うちの楽団は去年結成された)

【類義語篇】 规则 — 规矩

规则guīzé(名)規則、ルール

规矩guījù(名)決まり、習慣、しきたり

 

両方とも「守るべき規範」を表す言葉ですが、“规则”は「明文化された制度や規約、規則」、“规矩”は「社会における決まりや習慣」という違いが有ります。

したがって、“规则”は役所、会社など公共の場所、“规矩”は家庭や村などの小さなコミュニティーでよく使われます。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

规则

 

组委会正在制定比赛规则。

組織委員会は試合のルールを制定しているところだ)

过马路一定要遵守交通规则。

(道を渡る時は、必ず交通ルールを守らなければいけません)

 

规矩

 

他是一个等规矩的人。

(かれは礼儀正しい人です)

家里有家里的规矩。你今天既然到我这儿,就一切听我的。

(家には家のしきたりがある。君は今日うちへ来たのだから、すべて私の言うことを聞きたまえ)

 

               『学習のポイント』

 

“规矩”には、「规矩きちんとしている、真面目である」という意味の形容詞的用法も有ります。

 

他家的家具放得很规矩。

(彼の家の家具はきちんとしつらえてある)

【文法篇】 補語その3 - 「数量補語」

「数量補語」は、述語動詞の動作、行為が行われる回数や、持続する時間を表す補語です。

其の内、動作の回数を表すものを「動量補語」、持続する時間を表すものを「時量補語」という風に区別する場合もあります。

「動量補語」は「動量詞」、「時量補語」は「時量詞」を用いて表します。「動量詞」と「時量詞」はともに量詞の一種です。

「動量」とは動作の回数のことで、〈数量+動量詞〉で表されます。

「時量」とは時間の一定の長さのことで、〈数量+時量詞〉で表されます。

 

【基本文型】

 

主語 + 動詞 + 数量補語〔回数・時間〕

主語 + 動詞 目的語 + 動詞 + 数量補語〔回数・時間〕 

 

動詞が目的語を取る場合は、その動詞を繰り返し、数量補語をその後に置きます。

 

○動量補語(動量詞):動作の回数を表す

 

这个问题,我们讨论过两次。

(この問題は、我々は2回討論したことがある)

这些字我写了五遍才学会了。

(私はこれらの字を5回書いてようやくマスターしました)

教堂里的钟敲了三下。

(教会の鐘が3つなりました)

 

○時量補語(時量詞):動作の持続する時間を表す

 

我练少林拳练了两年。

(私は少林拳を2年練習しました)

哥哥听广播听了一个晚上。

(兄は一晩中ラジオを聴きました。)

我们学英语学了六年。

(私たちは英語を6年勉強しました)

 

【否定文】

 

数量補語は、通常否定形では用いません。

しかし、“一···都/也~”の形で否定を表すことができます。

 

×我没去过中国一次。

 

我一次也没去过日本

(私は一度も日本へ行ったことがありません)

 

【疑問文】

 

数量補語を使った疑問文は、「疑問詞+動量詞/時量詞」で表します。また、時量補語の場合は、“多长时间”、“多久”でも表せます。

 

你练少林权练了几年?

(君は少林拳を何年練習した?)

哥哥听广播听了多长时间/多久?

(お兄さんはラジオをどれくらい聴きましたか?)

【成語・ことわざ篇】 言过其实

言过其实yán guò qí shí(成語)

 

〔意味〕話が誇大で実際とかけ離れている、大げさに言う

 

《例文》

 

那个人说的话有点言过其实,不可完全相信。

(あの人の言うことは少し大げさだ、そのまま信じるわけにはいかない)

 

※類義語:夸大其词kuā dà qí cí

【文法篇】 補語その2 - 「結果補語」

「結果補語」は、述語動詞の後に“完”、“错”、“好”などの補語を置き、動詞で表す動作が結果的にどうなったかを補足し説明します。結果補語の成分には動詞または形容詞が使われます。

 

【肯定文】

 

主語 + 動詞 + 補語〔動詞/形容詞〕 + 目的語

 

我看完这本书了。

(私はこの本を読み終わった)

我听懂了老师讲的话。

(私は先生の話を聞いて理解しました)

 

「動詞+結果補語」の組み合わせは結合が非常に緊密であるため、間に他の成分を挿入できません。目的語、アスペクト助詞の“了”や“过”は結果補語の後に置きます。

 

【否定文】

 

否定形は、述語動詞の前に“没”を置きます。

 

主語 + 没(有) + 動詞 + 補語〔動詞/形容詞〕 + 目的語

 

妈妈还没有做完菜。

(お母さんはまだ料理を作り終えていません)

我没听明白你的话。

(私はあなたの言うことがよくわかりません)

我还没学会英语。

(私は英語をまだマスターしていません)

 

【疑問文】

 

文末に“吗”または“没有”を置きます。

 

他睡着了吗?

(彼は寝かきましたか?)

妈妈已经做完菜了吗?

(お母さんはもう料理をつくり終えましたか?)

你看见她了没有?

(あなたは彼女を見かけましたか?)

 

よく使われる結果補語には下記のものが有ります。

 

①“好”:動作の完了、または結果が好ましい場合に使われます

 

做好了(やり終えた)

说好了(話がついた)

准备好了(準備できた)

办好了(仕事をやり終えた)

 

②“见”:動作の結果、知覚されることを表します。

 

看见(見える)

听见(聞こえる)

 

③“住”:動作の不動性、確実性、安定性を表します。

 

记住(しっかりと記憶する)

拿住(しっかりと持つ)

按住(しっかりと押す)

站住(しっかりと立つ)

 

④“到”:動作が目的に達したこと、ある時まで継続したことを表します。

 

找到(見つかる)

收到(届く)

受到(受け取る)

看到(目にする)

听到(聞きおよぶ、耳にする)