アベノ中国語道場

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【慣用句篇】 没出息

没出息méi chūxi

 

〔意味〕ふがいない、うだつがあがらない、かい性がない

 

“出息”は「気概」、「意気込み」、「将来性」という意味で、その否定形の“没出息”で「ふがいない」や「うだつがあがらない」というような意味になります。

 

<使用例>

 

A:我儿子真没出息。

(うちの息子は本当にふがいない)

B:你儿子怎么了?

(おたくの息子がどうしたって?)

A:在学校参加军训才几天,叫苦连天。

(学校で軍事訓練に数日参加したくらいで、何日も弱音を吐くんだ)

B:现在的年轻人都不是这样嘛。

(いまの若いやつはみなそうじゃないか)

 

“军训”とは「軍事訓練」の略語です。中国では、小中、大学などの学校で、カリキュラムの一つとして軍事訓練が行われています。

【文化篇】 中国茶の世界

中国茶」とは、中国と台湾などで栽培され、生産されているお茶を指します。中国は茶の木の原産地として知られ、古くから飲茶の習慣が有りました。

中国茶には、その製法の違いから「六大茶(青茶・黒茶・緑茶・紅茶・白茶・黄茶)」とその他に分類されています。茶の木から取れる茶葉はもともと一つの種類ですが、それを様々な工程で製造することで、多くの品種を作りだしています。

 

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西湖龍井

中国茶の六大品種

 

青茶」は、茶葉の発酵過程で加熱することでを発酵を止めた半発酵茶で、ウーロン茶


が有名です。青茶は品種が非常に多く約800種あるといわれています。有名な銘柄は「鉄観音」です。また、台湾にも「凍頂烏龍茶」という銘柄が有ります。

「黒茶」は、麹菌を使って数ヶ月以上発酵させる「後発酵」という製法でつくられます。微生物発酵による独特のカビ臭が有りますが、熟成が進んだ年代ものの方が価値が高くなります。代表的なものに雲南省特産のプーアール茶が有ります。

「緑茶」は、収穫した茶葉をすぐに高温で過熱して発酵を防いだものです。日本茶の多くも緑茶であり、日本でもたくさん飲まれている品種です。中国では、杭州郊外の龍井村でつくられる「龍井茶」が有名です。

「紅茶」は、茶葉に含まれる酵素により発酵させた完全発酵茶です。「黒茶」とは製法が違うためカビ臭はありません。紅茶は中国から英国に伝えられて、今でも盛んに飲まれています。中国では安徽省の「祁門紅茶」が有名です。「祁門紅茶」は、英国では「キーマン」と呼ばれる高級銘柄とされています。

「白茶」は、発酵の度合いを抑えた弱発酵茶で、茶葉の芽に白い産毛が生えていることからこの名前が付けられました。福建省の「白毫銀針」や浙江省の「安吉白茶」が有名な銘柄です。日本ではあまり知られていませんが、緑茶のような渋みが少なく、大変美味しい品種です。

黄茶」は、緑茶と異なり、低い温度から徐々に加熱することで発酵させ、その後茶葉を牛皮紙に包む「悶黄」という独特な熟成工程を経てつくられます。代表的な銘柄には、湖南省洞庭湖付近でつくられる「君山銀針」が有ります。黄茶中国茶の中でも最高級に位置する品種です。

 

この他に、緑茶にいろいろな花弁の香りを茶葉に移した「花茶」が有ります。代表的なものに「茉莉花ジャスミン)茶」が有ります。「ジャスミン茶」は特に北方で好まれます。

 

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安吉白茶

中国での飲茶の歴史

 

中国で、いつ頃からお茶が飲まれるようになったかは定かではありませんが、漢代にはすでに飲まれていたようです。ただし、当時はお茶を薬として扱っていました。その後、南北朝の頃から徐々に一般に普及し始めました。茶葉を茶器に入れて飲む方法は明代の頃に完成し、現代に至っています。

中国文学者の吉川幸次郎氏によれば、宋代の詩(宋詞)にはお茶を詠んだ詩が多いそうです。逆に、唐代の詩(唐詩)には酒が多く出てきます(酒の詩は李白が有名です)。宋代には、貴族に代わって士大夫という官僚の知識階級が社会に台頭し始めました。士大夫はまた優れた文化人でもあります。当時の士大夫はお茶を飲んで頭を覚醒させ、詩や文、絵画などの創作に励んだのではないでしょうか。吉川氏も「茶は静かな興奮をもたらす」と語っています。

また、近代から中華民国にかけて、知識人の間では茶葉を小さな急須に入れて、それを直接口に付けてのむやり方が流行ったそうです。これも、新しいお茶の風習だと言えます。

 

現代中国の「飲茶文化」

 

中国では、基本的に茶葉を直接カップに入れ、お湯を注いで飲みます。したがって、カップには必ず蓋が付いています。お湯を注いだ茶葉は上に溜まりますが、それに息を吹きかけて上手に避けながら飲みます。急須と湯呑みのセットも有りますが、特別な来客の時にしか使いません。普段はカップに茶葉を入れて飲みます。

以前は、携帯用にお茶を持ち歩く場合は、インスタントコーヒーの空き瓶に茶葉とお湯を入れていました。タクシーやバスの運転手などは、よく車内にお茶入りの空き瓶を持ち込んでいました。現在は保温性に優れた小型の魔法瓶が普及しています。

改革開放が進んで経済が発達してくると、贈答用としてお茶が利用される機会が増えてきました。その場合、「鉄観音」や「君山銀針」などの高級な銘柄が多く選ばれます。最近では、贈答品の包装が豪華になりすぎて、貰った贈答品の大きな箱を空けたら、中は小さい茶葉の缶が一つだけ、ということもあります。

中国では、上海や北京などの大都市を除けば、家庭でコーヒーを飲む習慣はまだそれほど増えてはいません。粉末のインスタントコーヒーはスーパーなどで売っていますが、値段が比較的高く、毎日の飲み物としては普及していません。コーヒーは、あくまでお店で飲むものなのです。

日本では、コーヒー以外にもさまざまな種類の飲み物が手に入りますが、中国ではまだまだお茶が主流です。中国の飲茶文化は歴史が大変長く、お茶を飲む習慣は中国人の生活に溶け込んでいるので、他の飲み物がお茶に取って代わることはまだしばらく無いといえるでしょう。

日本のお茶は緑茶がほとんどですが、中国には非常に多くの品種と銘柄が有り、中国茶の世界は実に奥深いものだと言えます。

 

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茶杯(お茶専用カップ

【成語・ことわざ篇】 引人注目

引人注目yǐn rén zhù mù (成語)

 

〔意味〕人目を引く、他人の注目を集める

 

《例文》

 

在今晚的晚会上,我姐姐一身红色的旗袍十分引人注目。

(今夜のパーティーで、姉の真っ赤なチャイナドレスは、特に人目を引いた)

【類義語篇】  差别 — 区别 

差别chābié(名)違い、差異、格差、隔たり

区别qūbié (名)区別、相違点

 

“差别”は、一致しないこと、レベルの差や隔たりのあることを表します。具体的には、数量やものごとの程度、優劣、生活水準などについて用います。質的、レベル的な「差」について表します。

“区别”は、同じ種類、カテゴリーに属するものの中で、それぞれを区別する相違点について言います。質的、レベル的な差ではなく、単に違うことを表します。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

差别

 

改革开放以来,我国的城乡差别日益缩小。

(改革開放以来、わが国の都市と農村の格差は日ごとに小さくなっている)

北方和南方的气候差别非常大。

(北と南の気候には非常に大きな差が有る)

 

区别

 

他们对宏观经济问题上的看法,到底哪儿有区别?

(彼らのマクロ経済問題についての見方は、いったいどこに違いがあるのか?)

鸟和其他动物的区别是什么?

(鳥と他の動物の違いは何ですか?)

 

               『学習のポイント』

 

“区别”は他に動詞としての用法も有ります。その場合は「区別する」「見分ける」という意味になります。

 

政治问题上,应该好好区别正确和错误。

(政治の問題では、正しいことと誤りをきちんと見分ける必要が有る)

【成語・ことわざ篇】 一贫如洗

一贫如洗yī pín rú xǐ (成語)

 

〔意味〕赤貧洗うが如し、極貧のさま。

 

《例文》

 

自从那次经商失败后,他家变得一贫如洗,十分可怜。

(あの時商売に失敗してから、彼の家は赤貧洗うがごとし、本当に気の毒だ)

 

※類義語:家徒四壁

【慣用句篇】 不要紧

不要紧búyàojǐn

 

〔意味〕構わない、差し支えない、問題ない

 

“要紧”は「深刻である」「重大である」と言う意味の形容詞で、その否定形“不要紧”で「構わない」、「差し支えない」という意味になります。

“不要紧”は慣用句の一つとして定着しており、中国人の会話でもよく使われます。

 

<使用例>

 

A:我借了你的钱还没有还,真过意不去。

(君からお金を借りてまだ返していない、本当に申し訳ない)

B:不要紧,我们是有二十年的老朋友嘛,有钱的时候再还,就行了。

(構わないよ、僕らは20年来の古い友達だろ、お金の有るときに返せばいいから)

A:那太谢谢你了。

(本当にありがとう)

B:你客气什么呀!

(なに遠慮してんだよ!)

 

“不要紧”はまた、“没关系”に言い換えが可能です。

“没关系”も「構わない」「差し支えない」という意味になります。

【知識篇】 中国語の親族呼称

中国人の伝統的な思想に「宗族主義」があります。「宗族」とは共通の祖先をもつ一族を指し、中国では父系親族が中心となります。これは、伝統的な儒教思想の影響が大きいと思われます。そこから、中国語における親族呼称も極めて厳格に決められており、同じ親族内での呼び方(呼称)が非常に複雑となっています。

日本語では、例えば祖父、祖母、おじ、おばなどは父方と母方で区別しませんが、中国語では父方、母方でそれぞれ呼び方が異なります。

そこで、中国語の複雑な親族内の呼称を下記にまとめてみます。

 

<祖父母>

祖父(父方) → 祖父zǔfù (爷爷yéye)

祖父(母方) → 外祖父wàizǔfù(老爷lǎoye)

祖母(父方) → 祖母zǔmǔ(奶奶nǎinai)

祖母(母方) → 外祖母wàizǔmǔ(外婆wàipo / 姥姥lǎolao)

 

<父母>

父親 → 父亲fùqin(爸爸bàba)

母親 → 母亲mǔqin(妈妈māma)

 

<義理の父母>

しゅうと(夫の父) → 岳父yuèfù(公公gōngong)

しゅうとめ(夫の母) → 岳母yuèmǔ(婆婆pópo)

 

※()は相手に対する呼びかけの呼称

 

<子供・孫>

息子 → 儿子érzi

娘 → 女儿nǚér

嫁(息子の妻) → 儿媳妇儿érxífùr

内孫(息子の男児) → 孙子sūnzi

内孫(息子の女児) → 孙女sūnnǚ

外孫(娘の男児) → 外孙子wàisūnzi

外孫(娘の女児) → 外孙女wàisūnnǚ

 

<兄弟・姉妹>

兄 → 哥gē / 哥哥gēge

姉 → 姐jiě / 姐姐jiějie

弟 → 弟弟dìdi

妹 → 妹妹mèimei

 

<義理の兄弟・姉妹>

夫の兄 → 夫兄fǖxiōng

妻の兄 → 大舅子dàjìuzi / 内兄nèixiōng

姉の夫 → 姐夫jiěfu

夫の弟 → 小叔子xiǎoshūzi

妻の弟 → 内弟nèidì

妹の夫 → 妹夫mèifu

兄嫁 → 嫂子sǎozi

夫の姉 → 大姑子dàgūzi

妻の姉 → 大姨子dàyízi

夫の妹 → 小姑xiǎogū

妻の妹 → 小姨xiǎoyí

弟の妻 → 弟妹dìmèi

 

<おじ・おば>

父の兄 → 伯伯bóbo / 伯父bófù

父の弟 → 叔叔shūshu / 叔父shūfù

母の兄弟 → 舅舅jiùjiu

父の姉妹 → 姑妈gūmā / 姑姑gūgu

母の姉妹 → 姨妈yímā

 

<義理のおじ・おば>

父の姉妹の夫 → 姑父gūfù

母の姉妹の夫 → 姨父yífù

父の兄の妻 → 伯母bómǔ

父の弟の妻 → 婶(母)shěn (mǔ)

母の兄弟の妻 → 舅母jiùmǔ

 

<おい・めい>

おい(兄弟方の息子) → 侄子zhízi

おい(姉妹方の息子) → 外甥wàishēng

めい(兄弟方の娘) → 侄女zhínǚ

めい(姉妹方の娘) → 外甥女wàishēngnǚ

 

<いとこ>

父の兄弟の息子(姓が同じ) → 堂兄弟tángxiōngdì

父の兄弟の娘(姓が同じ) → 堂姐妹tángjiěmèi

母の兄弟の息子(姓が違う) → 表兄弟biǎoxiōngdì

母の兄弟の娘(姓が違う) → 表姐妹biǎojiěmèi

 

ごらんのように、中国語における親族関係の呼称は極めて複雑です。親族呼称が複雑になった理由は、やはり儒教の教えにもとづく宗族主義を重視した結果だと思われます。

中国人は親から受け継いだ姓は絶対に変えません。したがって、女性が結婚しても夫婦は別姓となるのが鉄則です。親族呼称の中にも、父方と母方での「内」と「外」という区別が見られます。これは男系主義からくる考え方で、母方の親族を「外」として区別しています(“外祖父”や“外孙子”など)。

もう一方では、「結婚して他家に嫁いだ女性が嫁ぎ先の家族の一員になる」という考え方もごく普通です。例えば、お嫁さんが義理の父母に対して“爸爸”、“妈妈”と呼ぶ場合もあります。

 

中国語を学ぶ外国人は、上記の親族呼称をすべて覚える必要はないと思います。実際に、中国語の会話の中で、例えば中国人に自分の家族や親族のことを話す(説明する)場面で親族呼称が必要になりますので、重要なところを把握しておけばよいと思います。

【成語・ことわざ篇】 下不为例

下不为例xià bù wéi lì (成語)

 

〔意味〕今後はこれを認めない、(今回限り)特例として認める

 

《例文》

 

对你这次错误我们不追求,但下不为例阿!

(今回の君のミスについては咎めないが、次からはそうはいかないぞ!)

【類義語篇】保障 — 保证

保障bǎozhàng(動)保障する、保護する、守る

保证bǎozhèng(動)請け合う、保証する

 

ここでは、“保障”、“保证”ともに動詞としての用法について解説します。

“保障”は、「すでにあるものを危険、破壊や侵犯から保護する、守る」という意味です。その対象は「生命」、「財産」、「権利」など多くは抽象的なものです。目的語には、基本的に名詞や名詞句を取ります。

“保证”は、「間違いがないと請け負う、将来に向けて責任を持って請け負う」という意味です。その対象は「仕事」「計画」「行動」など、具体的なものが多いです。目的語には、基本的に動詞や動詞句、または形容詞や形容詞句を取ります。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

保障

 

政府应该保障人民的生命安全。

(政府は人民の生命を守らなければならない)

制造商的任务是稳定生产,保障原材料的供给。

(メーカーの責任は、生産を安定させ、原材料の供給を保障することだ)

 

保证

 

我们一定要保证这批产品的质量。

(我々は、この製品の品質を保証する必要が有る)

孩子向妈妈保证了下次再也不说假话。

(子供はお母さんに、次は二度とうそをつかないと約束した)

 

               『学習のポイント』

 

①“保证”は、上記の例文のように、よく“向・・・保证”という形を取ります。

②“保证”は“保证书”(保証書)、“保证人”(保証人)などの合成語を作ることができますが、“保障”にはこのような用法はありません。

【成語・ことわざ篇】 大是大非

大是大非dà shì dà fēi (成語)

 

〔意味〕根本的な是と非、原則的な是と非

 

《例文》

 

逃税问题千万不要忽视,我认为这是大是大非的问题。

(脱税問題はくれぐれも軽視してはならない、これは原則的な是非の問題だと思う)

【慣用句篇】看样子

看样子kàn yàngzi

 

〔意味〕見たところ、どうやら~だ。

 

“样子”は、「情勢」、「形勢」という意味です。

すなわち、“看样子”→「情勢を見ると」→「見たところ」となります。

 

<使用例>

 

A:今天下午咱们去体育场打网球吧。

(今日の午後グランドに行ってテニスしようよ)

B:你看天阴沉沉的,看样子要下雨,还是改天再去吧。

(見て、お天気良くないわ、どうやら雨になりそう、また今度行きましょうよ)

 

“看样子”は、“好像”、“可能”、“看来”などと置き換えができます。

いずれも「どうやら」、「たぶん~だ」というような意味になります。

【文化篇】 美しい二胡の調べ

中国の伝統的な民族音楽で使われる民族楽器の中では、「二胡」は比較的有名です。最近では、香港や台湾、中国のポップスの中でもよく使われるようになりました。また、日本では中国の民族楽器で構成されたバンド「女子十二楽坊」でもよく知られています。

二胡は弓を使って弦を弾く「擦弦楽器」に分類されます。西洋のバイオリンと同じ種類です。

二胡の起源は唐代までさかのぼり、千年を超える歴史を有しています。古くは「胡琴」と呼ばれていました。名称に「胡」の字が使われているように、西方から伝来した楽器です。

 

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二胡

二胡の構造

 

二胡は、八角形または六角形の箱型のボディー(琴筒)に太い棒(琴杆)を垂直に差し、その棒に2本の弦を張ってあります。擦弦楽器で弓を使いますが、弓は2本の弦の間に挟んで弾きます。西洋のヴァイオリンとの大きな違いの一つは、この弦の使い方です。ヴァイオリンは4本の弦に弓を上から乗せて弾きますが、二胡は弦の間に挟むので、弓の両面を使います。

ヴァイオリンとのもう一つの違いは、弾くときには弦が指板に触れず、指を弦の上に乗せて押さえます。最初のうちは弦の押さえが不安定に感じますが、慣れてくれば問題有りません。奏法上は、弦を内側に押し込むことで微妙な音程のずらし(ギターで言うチョーキング)を出すことができ、二胡独特の表現が可能となります。北京系の楽器は琴筒が八角形で、蘇州系は六角形です。

箱型の琴筒に太い琴杆を差し、そこに弦を張っただけの実にシンプルな構造の楽器ですが、熟練者が弾くと実に豊かな音色を出すことができます。プロ演奏家の中には、ヴァイオリンの難曲「チゴイネルワイゼン」を弾く人もいて、正確な音程もきちんと出せます。

ボディーには弦を弾いた音を共鳴、増幅させるために、動物の皮が張って有ります。二胡の場合はニシキヘビの皮を使います。ボディーのヘビ革と弦の間には“琴吗”と呼ばれる駒(ブリッジ)を挟んで弦を固定します。このパーツは非常に重要で、位置によって音色が変わってきます。

 

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二胡・琴筒

二胡の作曲家と演奏家

 

劉天華(1895~1932)

 

近代中国の作曲家で、特に民族音楽の分野で優れた作品を残しました。江蘇省江陰の出身で、1912年に故郷の江陰から上海に出て開明劇社という劇団で働くかたわら、ピアノとヴァイオリンを学びながら西洋音楽を習得しました。

その後は地元の中学校に音楽教師として勤務し、民間の演奏家から二胡や琵琶を学びました。

二胡の作品としては、『病中吟』、『良宵』、『空山鳥語』など10曲を残しました。劉天華の作品が、現在でも盛んに演奏されています。

劉天華は二胡の演奏にも優れ、多くの弟子を取って自らの音楽を後世に伝えました。

 

 阿炳(1893~1950)

 

阿炳は本名を華彦鈞といい、江蘇省無錫の人です。父親は道教の僧侶(道士)で、生涯を通じて民間の音楽家として活動しました。父の死後に道士を継ぎましたが、その頃は、アヘンを吸ったり、娼館に出入りしたりと、放蕩な生活を送りました。そのために眼病を患い両目の視力を失ってしまいました。失明した後は道士としても務めを果たすことができず、仕方なく街中で二胡を弾き、芸を売りながら生計を立てました。

阿炳は劉天華と違い、西洋音楽は学ばずに中国の民族音楽だけを極めた、生粋の民族音楽家です。彼の作品には『聴松』、『寒春風曲』などたくさん有りますが、最も有名な曲は『二泉映月』です。

 

蒋風之(1908~1986)

 

蒋風之は中国を代表する二胡演奏家の一人です。彼は幼少の頃から音楽に親しみ、10歳で横笛、12歳で二胡を習い始めました。20歳を過ぎた頃から二胡の大家劉天華に師事し、彼の芸風を直接受け継ぎました。

その後は、中国を代表する二胡の名手として、多くの後進を育て、劉天華の音楽を後世に伝えました。

 

閔恵芬(1945~2014)

 

閔恵芬は、江蘇省宜興市出身の女性二胡演奏家です。彼女の父親も二胡演奏家で、劉天華の弟子でした。幼少の頃から父親について二胡を学び始め、父親を通じて劉天華の音楽を吸収していきました。

彼女は戦後世代の二胡演奏家としては第一人者で、海外十数カ国で演奏会を開き大成功を収めました。その叙情的で、深い情感を湛えた演奏は、多くの聴衆から支持されました。

かつて、ニューヨークの演奏会で閔恵芬の演奏を聴いた指揮者の小澤征爾は、涙を流しながら「彼女は世界の中で五本の指に入る弦楽器奏者だ」と最大の賛辞を送ったそうです。

【慣用句篇】倒霉了

倒霉了dǎoméi le

 

〔意味〕ひどい目にあう、ついてない、ばかを見る

 

ついてない時、ひどい目に遭った時などによくこう言います。

意味を強調する場合は、

 

倒霉死了! (死ぬほどついてない)

真倒霉! (ほんとについてない)

到了大霉了! (さんざんだ)

 

などと言います。

 

<使用例>

 

A:我今天倒霉死了。

(今日はひどい目に遭ったよ)

B:你怎么了?

(どうした?)

A:刚刚领到的工资,在回家的路上给丢了。

(もらったばかりの給料、帰り道でなくしちゃった)

B:太傻了吧!

(バカじゃない!)

 

“倒霉”はまた、「(女性が)生理になる」という意味も有ります。

 

今天我来了倒霉了。

(きょう私あの日が来ちゃった)

【成語・ことわざ篇】 大名鼎鼎

大名鼎鼎dà míng dǐng dǐng (成語)

 

〔意味〕名のとどろいている、世間に名前がよく知られている

 

《例文》

 

这位就是大名鼎鼎的诺贝尔奖金得主,作家高行健先生。

(こちらがかの有名なノーベル賞受賞者、作家の高行健さんです)

 

※類義語:赫赫有名