アベノ中国語道場

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【文化篇】 中国の酒と酒文化

飲酒の習慣は世界中いたるところにありますが、地域によって、酒の種類や酒にまつわる習慣には違いが有ります。中国にも独自の酒と酒文化があり、長い歴史の中で連綿と受け継がれてきました。

そこで、今回は中国酒の種類と、中国の独特な酒文化について紹介したいと思います。まず、中国酒の品種から見ていきましょう。中国では主に、“白酒”(焼酎)“黄酒”(紹興酒)“红酒”(赤ワイン)“啤酒”(ビール)の4種類の酒が飲まれています。酒の名前についている色は、見た目の色を表しています。

 

“白酒”(焼酎)

 

“白酒”は、主に中国の北方で好まれ、消費されている酒です。「白」という名前が付いていますが、実際の見た目は無色透明で、雑穀でつくられた蒸留酒です。日本の焼酎と同じ種類ですが、中国では主原料に高粱を使います。高粱は赤い実をつける雑穀ですが、高粱でつくった酒は独特の強い香りを持っています。度数は日本の焼酎と比べてもかなり高く、かつては65度の酒もありました。しかし、最近は消費者の健康を考えて、40度前後のものが主流となっています。

“白酒”の銘柄としては、海外でも有名な貴州省の“茅台酒”、北京の地酒“北京二锅头”、四川省の“五粮液”と“剑南春”などがあります。いずれも中国で非常に有名な銘柄です。

日本の焼酎は炭酸やウーロン茶で割って飲みますが、中国の“白酒”は必ずストレートで飲みます。ウィスキーくらいの強い酒をストレートで飲むので、弱い人はすぐに酔ってしまいますが、不思議と次の日には残りません。悪酔いしない特徴は、蒸留酒特有のものかもしれません。

 

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北京二锅头

“黄酒”(紹興酒

 

“黄酒”は、主に中国の南方、特に上海を中心とする江南地方で好まれる酒です。その理由は、その代表格である紹興酒が、江南の中心に近い紹興でつくられているからです。

“黄酒”はもち米を使った醸造酒で、日本酒と同じ種類ですが、色と味は全く違います。名前は“黄酒”ですが、実際の色は深い紅色で、味は日本酒と比べるとかなり濃くてコクが有ります。

“黄酒”の中でも「紹興酒」と名乗れるものは、紹興の“鉴湖”という湖の水でつくった酒だけだそうで、国の規定で定められています。その他はすべて“黄酒”と呼ばれます。

“黄酒”の銘柄で有名なものは、紹興酒の“古越龙山”、“会稽山”、“女儿红”、“咸亨”などがあります。その内“古越龙山”は日本にも輸出されていて、最も有名な紹興酒の銘柄と言えるでしょう。“咸亨”は、魯迅の小説にも出てくる“咸亨酒家”で有名です。

地元の紹興人にお勧めの銘柄を聞くと、“会稽山”と言う答えが返ってきました。しかも、5年ものがいちばん良いそうです。紹興酒はワインやウィスキーと同じく、年代ものの価値が高いですが、5年ものも20年ものも大して変わらないそうです。3年は熟成が足りず物足りないので、5年がベストというわけです。

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会稽山

“红酒”(赤ワイン)

 

“红酒”は、改革開放以後、特に2000年代以降に広く飲まれるようになった酒ではないでしょうか。特に最近では、酒席で乾杯をするときに“红酒”をよく飲みます。これも、経済発展とともに、西洋の文化が浸透してきた一例でしょう。ワインは白と赤がありますが、なぜか中国では赤ワインだけが好まれるようです。中国人が好きな「赤」色と関係があるのでしょうか?

“红酒”の有名な銘柄としては、北京の“长城”(Great Wall)、三東省煙台の“张裕”、天津の“王朝”(Dynasty)などがあります。

酒席でとくに飲まれる“红酒”ですが、質の良くない安物のワインで乾杯(一気飲み)すると、次の日の朝が頭痛で大変なことになります。安物の中国製ワインは、成分のアルコールがダマになっているものが多く、飲んだ後肝臓にかかる負担が大きいそうで、悪酔いの原因となります。中国の酒席で、“红酒”で乾杯をする時には十分注意して下さい。

ワインの生産工場は原料であるブドウの産地にあることが多く、山東省煙台の場合もそうです。中国のブドウの生産地として有名なところに、新疆ウィグル自治区があります。新疆にも“红酒”の銘柄に、“新疆伊珠”、“天塞酒庄”、“楼兰葡萄酒”などがあります。

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王朝红葡萄酒

“啤酒”(ビール)

 

中国で“啤酒”が飲まれるようになったのは近代に欧米文化が入ってからですが、今や世界のビール生産量は、中国が第一位となりました。また、それに伴ってビールの銘柄も非常に多く、各地方にいわゆる「地ビール」の銘柄があります。

中国で最も有名な銘柄は、何と言っても“青岛啤酒”でしょう。清朝末期の1903年に、ドイツの租借地である青島で創業されました。いまや世界的にも名の通った銘柄となり、中国ビールの代名詞といっても過言ではありません。本場ドイツの技術を受けついだ“青岛啤酒”は、個人的にはいちばん好きなビールの銘柄です。

その他には、北京に本部を置く“雪花啤酒”や、中国最古(1900年創業)の“哈尔滨啤酒”などがあります。地ビールとしては、北京の“燕京啤酒”、広東省の“珠江啤酒”、福建省の“雪津啤酒”などが有ります。以前にはたくさんの地ビール銘柄がありましたが、経済発展にともない、地方の弱小メーカーは、大手に吸収合併されていったようです。

中国ビールの場合は、安価な製品は度数が低く(と言うより味が薄い)、大瓶1本を飲んでもほとんど酔いません。まさに、水代わりに飲まれている感じです。

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哈尔滨啤酒

中国の酒文化

 

中国の酒文化がいつ頃から始まったかは定かではありません。歴史をたどれば、文字のない原始時代、人々が採取した果物が自然に発酵し、たまたま酒のようなものに変わった、というようなことはあったようです。そののち、次第に酒の製法がつくられるようになりました。

中国最古の王朝である夏王朝には、すでに“爵”という名の青銅製の酒器がつくられました。

また、中世の唐王朝は、中国酒文化の発展時期と呼ばれ、特に文人(知識人)の間で酒を題材にとった詩が詠まれました。文人が集う酒席で詩を詠みあうこともあったそうです。

宋代には酒の蒸留法が発明され、“白酒”が誕生しました。以後、“白酒”は中国酒の代表として長く愛されました。

中国には、日本のような居酒屋はほとんどありません。少なくとも中国式の居酒屋は存在しません。日本から輸入した日本式の居酒屋は、大都市にたくさんあります。日本の居酒屋は酒を飲むための場所で、料理はあくまで「酒のつまみ」として食べられます。しかし、中国では食事をするときに酒を飲むのです。したがって、酒を飲む場所は食事をするところ、すなわちレストランになります。大都市には、日本式居酒屋以外に欧米式のバーもありますが、ここは洋酒(ウィスキーやワイン等)を飲むところで、基本的に中国酒は飲みません。大きな酒席(宴席)は、主にホテルの大ホールや、レストランのフロアを貸し切って行われます。

宴席では、頻繁に「乾杯」が行われますが、日本語の「乾杯」と中国語の“干杯”は若干意味が異なります。“干杯”はすなわち「杯を(飲み)干す」という意味なので、全部飲まなければなりません(つまり「一気飲み」)。全部飲めない場合は“随意”(「ご自由に」)と言います。日本人が、中国の宴席で“干杯”とやれば「全部飲め」と言われるでしょうが、最近は無理強いすることはあまりないかもしれません。

また、大きな宴席では、ホストが酒瓶とグラスを持ってテーブルをまわります。ゲストと杯を交わして挨拶するのです。こうすることで、初めて会った人に対して親愛の情を表します。これも中国の大切な酒文化の一面と言えます。

中国の宴席での食事には堅苦しいマナーはありません。唯一の決まりごとは、とにかくみなで自由に食べ、飲み、そしておしゃべりをして大いに楽しむことではないでしょうか。特に、酒を通じて他人とのコミュニケーションをはかること、これこそが中国の酒文化の真髄といえるでしょう。

【成語・ことわざ篇】 三思而行

三思而行sān sī ér xíng (成語)

 

〔意味〕よく考えて実行する、慎重に物事を運ぶ

 

《例文》

 

这件事对我们极为重大,望你三思而行。

(この件は我々にとって極めて重要だ、くれぐれも慎重に進めてくれ)

 

※類義語:深思熟虑

【慣用句篇】 看着办

看着办kànzhebàn

 

〔意味〕見はからってする

 

相手に対して、自分でいいようにやる(決める)よう促す場合にこう言います。

 

<使用例>

 

A:老板,下周在单位开年会,大家让我丁一家餐厅,您说,咱们应该吃什么菜?

(社長、来週の忘年会ですが、みんなから店の予約を頼まれたんですが、どんな料理がいいですか)

B:吃什么菜都可以,开得热闹一点就行,你自己看着办吧。

(どんな料理でもいいよ。にぎやかにやれればそれでいい。君が自分で決めなさい)

【類義語篇】 问 — 打听

问wèn(動)問う、質問する

打听dǎting (動)尋ねる、聞く、問い合わせる

 

“打听”は常に口語に用いられ、“问”は口語、書面語ともに用いられます。

“问”は過去の事実や社会・自然現象など、客観的知識を尋ねる場合に用いられます。

一方、“打听”は個人的なこと(消息・状況など)を尋ねる場合に用いられます。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

 

我问了两个问题。

(2つ質問があります)

他问了毕业典礼哪一天举行。

(彼は卒業式は何日に行われるか尋ねた)

 

打听

 

我想打听一下他的事情。

(彼のことについて聞きたいのですが) 

招生的具体情况、你可以去办公室打听一下。

(新入生募集の詳細は事務所で聞くといいよ)

 

               『学習のポイント』

 

“问”は二重目的語(人+事柄)を取ることができますが、“打听”の場合は介詞を使います。

 

我想问你我们公司的经营情况。

(君にわが社の経営状態について聞きたいのだ)

他多次向我们打听过这件事。

(彼は我々に何度もこの件について尋ねた)

【成語・ことわざ篇】 危如累卵

危如累卵wēi rú lěi luǎn (成語)

 

〔意味〕危うきこと累卵の如し、極めて危険な

 

《例文》

 

公司的经营情况危如累卵。再没有国家支持,快要倒闭了。

(会社の経営状態は極めて危ない。更なる国の支援が無ければすぐに倒産する)

 

“累卵”→ 積み重ねた卵(極めて危険なことのたとえ)

 

※類義語:岌岌可危

【慣用句篇】 看在~的面子上

看在~的面子上kàn zài ~ de miànzi shàng

 

〔意味〕(他人の)顔を立てる

 

“面子”は、「メンツ」、「体面」、「(他人に対する)義理」という意味で、“看面子”で「顔を立てる」という意味になります。

 

<使用例>

 

A:小王太不像话,他每天都迟到,上班的时候也是跟同事打打闹闹的,我看应该把他开除。

(王君は毎日遅刻するし、仕事中も同僚とよく騒いでます。彼を解雇するべきですよ。)

B:本来我也想开除他。但是看在她父亲的面子上,再观察半年吧。

(元々私も解雇を考えていたんだ。しかし、彼の父親の顔を立てて、もう半年様子を見よう)

 

上記の例文では、Bと“小王”の父親が仲の良い友人関係なので、「彼の父親の顔を立てて、もう少し様子を見よう」と言っています。

中国人は、「メンツ(顔)」を非常に重んじるので、「相手の顔を立てる」ことは重要です。会話の中でもこういう表現はよく出てきます。

【文化篇】 中国の面食文化

「面食」とは、小麦粉(面粉)で作った食べ物を指します。日本では、麺類と言えばうどん、そば、ラーメンなどの細長い食べ物全般を指しますが、中国での定義はまったく異なります。中国では、見た目や形状で区別するのではなく、原料で分けます。したがって、細長い麺上の食べ物でも、「ビーフン(米粉)」は面食には入りません。ビーフンの原料はお米です。

では、中国の「面食」は、いったいどのくらいの種類が有るのでしょうか?代表的なところでは、“面条”(麺類)、“馒头”(蒸しパン)、“油条”(細長い揚げパン)、“饺子”(ギョウザ)、“包子”(中華まん)、“馄钝”(ワンタン)などが有ります。また、上海の“小笼包”(シャオロンポー)も大変有名です。

中国では、一般的に「北は小麦、南は米」と言われますが、小麦を原料とする「面食」は北方の方が種類が多いようです。広大な中国大陸では、主食の小麦を食べる方法として、さまざまなが作られました。

広義では、小麦粉で作られたものが「面食」ですが、中国人の日常生活の中では、たとえば“我们吃面吧。”(メンを食べよう)などと言う場合は、ほとんど“面条”のことを指します。“面条”の“条”は、細長いものを表すので、すなわち細長い麺類のことです。

 

中国の“面条”いろいろ 

ここでは、代表的な「面食」である“面条”を取り上げてみましょう。中国には、各地にたくさんのご当地麺が有りますが、ここでも代表的なものを紹介します。

 

“兰州牛肉拉面”

“兰州牛肉拉面”は、中国の“面条”の代表格と言っても過言ではありません。全国いたるところにお店が有ります。イスラム料理で豚肉は一切使いません。それどころか、イスラムの戒律によって店内に豚肉の持ち込みも禁止されています。麺は小麦粉をこねた大きな団子の塊を引っ張って作ります。スープは牛の赤味肉で取った出汁を使い、あっさり系で肉のうまみがしっかり出た美味しいスープです。トッピングには、しょうゆで煮た牛の赤味肉(チャーシュー)を入れます。

“牛肉拉面”は全国どこでも食べられますが、地方によって微妙に味付けが変わります。本場蘭州など、西北地方ではかなり辛めです。北京は透明の澄んだスープ、天津ではコクを出すためにカレー粉を入れていました。

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兰州牛肉拉面

“北京炸酱面”

“北京炸酱面”は、北京を代表する“面条”です。元々家庭料理だったので、以前は“炸酱面”を出す店は北京には有りませんでした。しかし、北京の崇文門に専門店ができて、かなり有名になりました。

“炸酱面”のソースは、豚のひき肉と玉ねぎ等を中華なべで炒め、水でといた赤味噌を入れて弱火で炒めて作ります。麺は、専門店のものは手打ちですが、家庭では乾麺を茹でて使うことが多いです。

最近は、日本でも冷凍食品の“炸酱面”をスーパーでよく見かけます。日本にもだいぶ浸透してきたのではないでしょうか。

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北京炸酱面

“山西刀削面”

“山西刀削面”も良く知られた“面条”です。小麦粉を練った大きな団子を手で持って、小さな包丁で削りながらお湯に入れて茹でていきます。“面条”といっても、“刀削面”は、かなり分厚い、歯ごたえのよい麺です。専門店に行くと、熟練の職人さんが麺を削る様子を見ることができます。麺の食感は、日本のすいとんに近いかもしれません。

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山西刀削面

“武汉热干面”

“武汉热干面”は中国では有名ですが、日本ではほとんど知られていません。茹でた細麺に、ゴマペースト、ごま油、しょうゆ、黒酢などをかけて食べます。薬味には、刻んだ葱、ザーサイなどを使います。また、豚のひき肉を入れる場合もあります。

いわゆる汁なし麺の一種で、見た目は“炸酱面”に近いですが、味付けは全く異なります。本場の武漢では、朝食としてお店で食べることも多いようです。

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武汉热干面

杭州片儿面”

杭州片儿面”は、杭州の有名レストラン“奎元馆”の名物料理です。“奎元馆”は、1867年(清同治六年)開業の老舗で、かつては蒋経国、李済深、梅蘭芳金庸などたくさんの有名人も訪れた名店です。

“片儿面”は、しょうゆベースのタンメンで、細めんに、たけのこ、豚の赤味肉、雪菜の漬物などをトッピングします。雪菜は、江南地方特産の野菜で、味は日本の高菜に似ています。雪菜の塩味がよく効いていて、日本人にも食べやすい麺です。

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杭州片儿川

“昆山奥灶面”

“昆山奥灶面”は、上海と蘇州の中間に位置する都市、昆山のご当地麺です。しょうゆベースのあっさり系スープに細めんで、トッピングには素揚げした豚の骨付き肉や、魚のから揚げを入れます。特に豚の骨付き肉が入ったものは、上海では“大排面”と呼ばれます。“大排”は豚の骨付き肉のことです。しょうゆベースのスープはちょっと甘めの味付けで、日本人の口によく合います。上海は甘い料理が多く、北方や西北に比べ非常に食べやすい味付けです。

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昆山奥灶面

一説によれば、麺の発祥地は中国人という話ですが、イタリアでも同じことを主張しているそうです。もっとも、発祥地かどうかは別にしても、麺類の本場中国には、じつにさまざまな“面条”が有ります。みなさんも、本場の“面条”を味わってみてはいかがでしょう?

【成語・ことわざ篇】 相提并论

相提并论xiāng tí bìng lùn (成語)

 

〔意味〕(異質なものを)同列に論じる、同一視する(多くは否定で用いる)

 

《例文》

 

中国和日本国情并不相同,这个问题不能相提并论。

(中国と日本の国情は全く異なる。この問題を同列に論じることはできない)

 

※類義語:等量齐观

【慣用句篇】 不摸底

不摸底bù mōdǐ

 

〔意味〕事情が分からない、内情をよく知らない

 

“摸底”は動詞で「内容を探る」、「詳しく知る」という意味です。その否定形は「事情が分からない」という意味の慣用句としてよく使われます。

 

<使用例>

 

A:你看,小刘什么样的人?他想借我的钱,他到底可不可靠?

(劉君てどんな人?彼は私にお金を借りたいようだが、いったい信用できるかな?)

B:我跟你一样,跟他不那么熟悉,说实话对他还不摸底。

(君と同じで、僕も彼とは深い付き合いじゃない、正直よく分からんよ)

 

A:你教的班级,学生学习怎么样?

(あなたのクラス、生徒たち勉強のほうはどうですか?)

B:我刚开始较这个班,对班里的情况还不摸底。

(このクラスは受け持ったばかりで、クラスの事情はまだよく分かりません)

 

“不摸头”という言い方もあります。意味と用法はほぼ同じです。

【類義語篇】 说 — 告诉

说shuō(動)言う、話す

告诉gàosu(動)告げる、知らせる、伝える

 

“说”は、話す相手(A)が介詞を使って動詞の前に置かれ、

 

主語 + 跟/对 + A + “说” +(話す内容)

 

という構文になります。また、この場合、(A)は無くても文が成立できます。

“告诉”は、「~に告げる」、「~に知らせる」という意味なので、話す相手(A)が必ず必要です。その場合、

 

主語 + “告诉” + A +(話す内容) 

 

という二重目的語の形を取り、会詞を使って(A)を動詞の前に置くことはできません。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

 

他对我们说了心里话。

(彼は我々に本音を言った)

那个人经常说别人的坏话。

(あの人は、いつも他人の悪口を言っている)

他说,他明天要参加我们的会议。

(彼は明日我々の会議に参加したいと言った)

 

告诉

 

我告诉你一个秘密。

(君に秘密を明かそう)

请你告诉我你的手机号。

(あなたの携帯番号を教えてください)

他告诉大家,他明天要参加我们的会议。

(彼はみんなに、明日我々の会議に参加したいと告げた)

 

               『学習のポイント』

 

“说”は「説教する」、「忠告する」という意味もあり、この場合は、話す相手を動詞の後に置くことができます。

 

我说他好几遍,但他怎么也不认自己的错。

(何度も叱ったのに、彼はどうしても自分の過ちを認めない)

【知識篇】 中国人の諱(いみな)と字(あざな)

字(あざな)とは、古い時代の中国で使われていた別名です。字なまた「表字」とも呼ばれました。

現代漢語大詞典によれば、「字」は下記のような説明がされています。

 

“在本名外所取的与本名意义相关的另一名字”

(本名以外に付けられた、本名と関連する意味を持つもう一つの名前)

 

旧時、中国人は個人を表す名前として、姓(氏)、諱(いみな)、字の三つを持っていました。諱とは本名のことで、古い時代では、他人を本名で呼ぶことは大変失礼なので、相手のことは必ず字で呼んでいました。字は成人男子と女子は誰でも持っていたもので、相手を諱(本名)で呼べるのは、自分の主君、両親または師匠くらいなもので、それ以外の関係ではお互いに字で呼び合っていました。

しかし、字を使う習慣は中華民国までですたれ、新中国(中華人民共和国)以降はまったく使われていません。

日本や朝鮮など、中国以外の漢字文化圏にもこの習慣が移入され、学者や文化人がまねて使用していました。

現在の日本では、中国の歴史上の人物を呼ぶときはたいがい姓と諱で呼びますが、姓と字で呼ぶ人物もいます。例えば、秦末の項羽(名は籍、字は羽)、三国志の「諸葛孔明」(名は亮、字は孔明)、司馬仲達(名は懿、字は仲達)、現代の蒋介石(名は中正、字は介石)などです。

 

歴史上の諱と字

 

<古代>

 

劉邦 諱は邦、字は季(前漢の初代皇帝、即位後に「邦」という名前に改名したそうです)

張良 諱は良、字は子房(劉備に使えた軍師、参謀としては天才的な人物です)

劉備 諱は備、字は玄徳(蜀漢創始者三国演義の英雄)

関羽 諱は羽、字は雲長(劉備の義弟、死後は商売の神様になりました)

曹操 諱は操、字は猛徳(三国演義最大の悪役、実際は有能な政治家だったようです)

 

<中世>

李淵 諱は淵、字は叔徳(唐王朝の初代皇帝)

狄仁傑 諱は仁傑、字は懐英(則天武后に仕えた宰相)

 

<近世>

 

趙匡胤 諱は匡胤、字は元朗(北宋王朝の初代皇帝)

王安石 諱は安石、字は介甫(北宋の政治家、政治改革で有名)

蘇東坡 諱は軾、字は子瞻(北宋の政治家、詩人、「東坡」は号)

岳飛 諱は飛、字は鵬挙(南宋の悲劇の武人)

朱元璋 諱は元璋、字は国瑞(明王朝の初代皇帝)

 

<近現代>

 

孫文 諱は文、字は逸仙(日本では諱の文、欧米では字の逸仙、中国では号の「中山」が有名です)

袁世凱 諱は世凱、字は慰亭(中華民国の第二代大総統、孫文のライバル)

黄興 諱は興、字は克強(民国初期の革命家、革命三尊の一人)

梁啓超 諱は啓超、字は卓如(民国前期最大の知識人、学者)

毛沢東 諱は沢東、字は潤之

周恩来 諱は恩来、字は翔宇

 

近現代について言うと、面白いのは、国民党ではまだ他人を呼ぶ場合に字を使っていましたが、共産党ではほとんど使わなくなったことです。蒋介石は、親しい部下を呼ぶ場合に字を使っていました。これは、近現代史のドラマを見るとよく分かります。

共産党では、「字」などの伝統的で古い習慣を、意識的にやめていったのかもしれません。マルクスレーニン主義を標榜する現代的な政党には、こうした伝統的なものは馴染まなかったのかもしれません。そして、新中国の誕生によって「字」の使用は廃止されたそうです。

しかし、「字」も中国で長い間続けられてきた中国文化の一部といえます。今後また復活しても差し支えないのではないかと思います。

【慣用句篇】 没出息

没出息méi chūxi

 

〔意味〕ふがいない、うだつがあがらない、かい性がない

 

“出息”は「気概」、「意気込み」、「将来性」という意味で、その否定形の“没出息”で「ふがいない」や「うだつがあがらない」というような意味になります。

 

<使用例>

 

A:我儿子真没出息。

(うちの息子は本当にふがいない)

B:你儿子怎么了?

(おたくの息子がどうしたって?)

A:在学校参加军训才几天,叫苦连天。

(学校で軍事訓練に数日参加したくらいで、何日も弱音を吐くんだ)

B:现在的年轻人都不是这样嘛。

(いまの若いやつはみなそうじゃないか)

 

“军训”とは「軍事訓練」の略語です。中国では、小中、大学などの学校で、カリキュラムの一つとして軍事訓練が行われています。

【文化篇】 中国茶の世界

中国茶」とは、中国と台湾などで栽培され、生産されているお茶を指します。中国は茶の木の原産地として知られ、古くから飲茶の習慣が有りました。

中国茶には、その製法の違いから「六大茶(青茶・黒茶・緑茶・紅茶・白茶・黄茶)」とその他に分類されています。茶の木から取れる茶葉はもともと一つの種類ですが、それを様々な工程で製造することで、多くの品種を作りだしています。

 

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西湖龍井

中国茶の六大品種

 

青茶」は、茶葉の発酵過程で加熱することでを発酵を止めた半発酵茶で、ウーロン茶


が有名です。青茶は品種が非常に多く約800種あるといわれています。有名な銘柄は「鉄観音」です。また、台湾にも「凍頂烏龍茶」という銘柄が有ります。

「黒茶」は、麹菌を使って数ヶ月以上発酵させる「後発酵」という製法でつくられます。微生物発酵による独特のカビ臭が有りますが、熟成が進んだ年代ものの方が価値が高くなります。代表的なものに雲南省特産のプーアール茶が有ります。

「緑茶」は、収穫した茶葉をすぐに高温で過熱して発酵を防いだものです。日本茶の多くも緑茶であり、日本でもたくさん飲まれている品種です。中国では、杭州郊外の龍井村でつくられる「龍井茶」が有名です。

「紅茶」は、茶葉に含まれる酵素により発酵させた完全発酵茶です。「黒茶」とは製法が違うためカビ臭はありません。紅茶は中国から英国に伝えられて、今でも盛んに飲まれています。中国では安徽省の「祁門紅茶」が有名です。「祁門紅茶」は、英国では「キーマン」と呼ばれる高級銘柄とされています。

「白茶」は、発酵の度合いを抑えた弱発酵茶で、茶葉の芽に白い産毛が生えていることからこの名前が付けられました。福建省の「白毫銀針」や浙江省の「安吉白茶」が有名な銘柄です。日本ではあまり知られていませんが、緑茶のような渋みが少なく、大変美味しい品種です。

黄茶」は、緑茶と異なり、低い温度から徐々に加熱することで発酵させ、その後茶葉を牛皮紙に包む「悶黄」という独特な熟成工程を経てつくられます。代表的な銘柄には、湖南省洞庭湖付近でつくられる「君山銀針」が有ります。黄茶中国茶の中でも最高級に位置する品種です。

 

この他に、緑茶にいろいろな花弁の香りを茶葉に移した「花茶」が有ります。代表的なものに「茉莉花ジャスミン)茶」が有ります。「ジャスミン茶」は特に北方で好まれます。

 

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安吉白茶

中国での飲茶の歴史

 

中国で、いつ頃からお茶が飲まれるようになったかは定かではありませんが、漢代にはすでに飲まれていたようです。ただし、当時はお茶を薬として扱っていました。その後、南北朝の頃から徐々に一般に普及し始めました。茶葉を茶器に入れて飲む方法は明代の頃に完成し、現代に至っています。

中国文学者の吉川幸次郎氏によれば、宋代の詩(宋詞)にはお茶を詠んだ詩が多いそうです。逆に、唐代の詩(唐詩)には酒が多く出てきます(酒の詩は李白が有名です)。宋代には、貴族に代わって士大夫という官僚の知識階級が社会に台頭し始めました。士大夫はまた優れた文化人でもあります。当時の士大夫はお茶を飲んで頭を覚醒させ、詩や文、絵画などの創作に励んだのではないでしょうか。吉川氏も「茶は静かな興奮をもたらす」と語っています。

また、近代から中華民国にかけて、知識人の間では茶葉を小さな急須に入れて、それを直接口に付けてのむやり方が流行ったそうです。これも、新しいお茶の風習だと言えます。

 

現代中国の「飲茶文化」

 

中国では、基本的に茶葉を直接カップに入れ、お湯を注いで飲みます。したがって、カップには必ず蓋が付いています。お湯を注いだ茶葉は上に溜まりますが、それに息を吹きかけて上手に避けながら飲みます。急須と湯呑みのセットも有りますが、特別な来客の時にしか使いません。普段はカップに茶葉を入れて飲みます。

以前は、携帯用にお茶を持ち歩く場合は、インスタントコーヒーの空き瓶に茶葉とお湯を入れていました。タクシーやバスの運転手などは、よく車内にお茶入りの空き瓶を持ち込んでいました。現在は保温性に優れた小型の魔法瓶が普及しています。

改革開放が進んで経済が発達してくると、贈答用としてお茶が利用される機会が増えてきました。その場合、「鉄観音」や「君山銀針」などの高級な銘柄が多く選ばれます。最近では、贈答品の包装が豪華になりすぎて、貰った贈答品の大きな箱を空けたら、中は小さい茶葉の缶が一つだけ、ということもあります。

中国では、上海や北京などの大都市を除けば、家庭でコーヒーを飲む習慣はまだそれほど増えてはいません。粉末のインスタントコーヒーはスーパーなどで売っていますが、値段が比較的高く、毎日の飲み物としては普及していません。コーヒーは、あくまでお店で飲むものなのです。

日本では、コーヒー以外にもさまざまな種類の飲み物が手に入りますが、中国ではまだまだお茶が主流です。中国の飲茶文化は歴史が大変長く、お茶を飲む習慣は中国人の生活に溶け込んでいるので、他の飲み物がお茶に取って代わることはまだしばらく無いといえるでしょう。

日本のお茶は緑茶がほとんどですが、中国には非常に多くの品種と銘柄が有り、中国茶の世界は実に奥深いものだと言えます。

 

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茶杯(お茶専用カップ

【成語・ことわざ篇】 引人注目

引人注目yǐn rén zhù mù (成語)

 

〔意味〕人目を引く、他人の注目を集める

 

《例文》

 

在今晚的晚会上,我姐姐一身红色的旗袍十分引人注目。

(今夜のパーティーで、姉の真っ赤なチャイナドレスは、特に人目を引いた)