アベノ中国語道場

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【成語・ことわざ篇】 不死不活

不死不活bù sǐ bù huó(成語)

 

〔意味〕死ぬに死ねず、生きるに生きられない、どうにもならないさま

 

《例文》

 

最近生意怎么样? —不行,不死不活的。

(最近商売はどうだね?―ダメだ、どうにもならない)

 

※“半死不活”とも言います。

【慣用句篇】 天上掉馅儿饼

天上掉馅儿饼tiānshàng diào xiànrbǐng

 

〔意味〕思いがけない幸運がめぐってくること、棚からぼた餅

 

“馅儿饼”とは小麦粉でつくった皮で野菜(主に韮)の餡を包んで平たくし、焼いた食べ物で、中国の北方でよく食べられています。

“天上掉馅儿饼”とは、日本語では「棚からぼた餅」が意味的に最も近いですが、中国で非常にポピュラーな食品である“馅儿饼”を用いて例えているところは面白いと思います。

 

<使用例>

 

A:广告上说,投资十块钱就可以有机会免费出国旅游。明天去看看吧,也许能有个意外收获呢。

(広告に出てるけど、10元の投資で海外旅行のチャンスだって。明日見に行こうよ、意外な収穫があるかも)

B:你别相信那种骗人的广告、真没有天上掉馅儿饼的事儿!

(そんな詐欺みたいな広告信じるなよ。棚からぼた餅なんてことある訳がない!)

【類義語篇】 大夫 — 医生

大夫dàifu(名)医者

医生yīshēng (名)医師、医者

 

両方とも「医者」を表すことばです。

“大夫”は話し言葉でよく用いられ、一般的に医者に対して呼びかける場合に用いられます。

“医生”は「医者」の正式な職業名で、書き言葉や公的な場面でよく用いられます。公的な場所や改まった場面では、“医生”も呼びかけに用いられることもあります。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

大夫

 

这位是北京协和医院的王大夫。

(こちらは北京協和病院の王先生です)

张大夫,您今天下午有空吗?

(張先生、今日の午後はおひまですか?)

 

医生

医科大学毕业以后,我愿意当外科医生。

(医科大を卒業したら、僕は外科医になるつもりです)

在日本,医生是收入很高的职业。

(日本では、医者は高収入の職業です)

 

              『学習のポイント』

 

“大夫”の発音は、後ろが軽声になるのでご注意ください。

【慣用句篇】 半边天

半边天bànbiāntiān

 

〔意味〕女性を指す言い方、または女性に対する呼称・呼びかけ

 

“半边天”は、直訳すると「天の半分」という意味ですが、慣用句としては「女性」を指す言い方として用いられています。毛沢東の有名なことば“妇女顶着半边天”(女性は天の半分を支える)がもとになっています。中国が、男女平等を基本とする社会主義国になってから普及した慣用句です。比喩的に女性を指す場合や、女性に対する呼びかけにも用いられます。

 

<使用例>

 

A:这项工作时间紧,工作量大,就咱们几个人什么时候才能干完哪?

(この仕事は期間も短いし量も多い、僕ら数人でいつ頃終えられるだろうか?)

B:咱们这儿不是有半边天吗?她们可以帮助我们哪!

(ここには女性がいるじゃないか、彼女たちにも加勢してもらおう!)

【成語・ことわざ篇】 琳琅满目

琳琅满目lín láng mǎn mù(成語)

 

〔意味〕素晴らしいものが数多くあるさま

 

“琳琅”とは「美しい玉石」を指し、ここでは、「美しくすばらしいもの」という意味を表しています。また、“满目”は動詞で「一面に見渡せる」という意味を表します。

“琳琅满目”は書籍や美術品について言うことが多いようです。

 

《例文》

 

在这次美术展览会上,各种作品琳琅满目,很有看头儿。

(今度の美術展は逸品ぞろいで、見どころがたくさんだ)

 

※類義語:美不胜收měi bù shèng shōu

【類義語篇】 充实 — 充足

充实chōngshí (形)充実している

充足chōngzú (形)十分足りている、ふんだんにある

 

“充实”は、「物事の内容や人の実力が十分に備わっていること、空っぽでないこと」を表します。

“充足”は、「十分な数や量があって足りていること、欠けていないこと」を表します。形容する対象には「日光、空気、水分、人力、物力、財力」などが多いようです。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

充实

 

他写的报告的内容很不充实。

(彼の書いたレポートは内容がかなり貧弱だ)

我来中国留学以后,一直过了很充实的生活。

(私は中国留学に来て以来、ずっと充実した生活を送っています)

 

充足

 

朝东南的房间阳光充足,请客人住这儿吧。

(東南の部屋は日当たりが申し分ない、お客にはここに泊まってもらおう)

我们小组的经费充足,所有的人员都可以去北京考察。

(我がチームの経費は十分にあるので、メンバー全員北京に視察に行けます)

 

               『学習のポイント』

 

“充实”には、「充実させる、強化する」という動詞の用法も有ります。

 

选拔优秀的人才,要充实营销部门。

(優秀な人材を選抜し、営業部門を強化する必要が有る)

【成語・ことわざ篇】 雪上加霜

雪上加霜xuě shàng jiā shuāng (成語)

 

〔意味〕災いの上にさらに災いが加わる、泣き面に蜂

 

この成語は、直訳では「雪の上に霜が降りる」となり、「悪いことが続けて起こり、更に悪くなる」という意味を表します。

 

《例文》

 

老李最近不但失业,又生了重病,可真是雪上加霜。

(李さんは最近失業しただけでなく、重病を患った。これは本当に泣きっ面に蜂だ)

 

※類義語:祸不单行huò bù dān xíng

【ビジネス篇】 成本

成本chéngběn

 

〔意味〕 (名)コスト、原価

 

「コスト」とは製品の生産や商品の仕入れ等にかかる費用のことです。「原価」とも言います。中国語では一般に“成本”と言います。中国ビジネスの中では、価格の話をする時などによく使われます。実際の会話の中では、動詞と組み合わせて下記のような使い方をします。

 

降低成本 (コストを引き下げる)

减少成本 (コストを減らす)

低于成本 (コストを割る)

合算成本 (コストが合う)

 

“成本”とは「原価」、即ち製品や商品の売買にかかる費用(材料原価や仕入原価)を指し、いわゆる営業の必要経費(旅費交通費、接待費等)は含まれません。

 

<使用例>

 

这种产品的生产成本在每吨4500元至5000元之间。

(この種の製品の生産コストはトン当たり4500元から5000元の間だ)

随着原有价格的暴涨,材料成本大幅度增加了。

原油価格の高騰につれて、材料コストが大幅にアップした)

 

『関連語句』

 

产品成本  (製品コスト)

生产成本  (生産コスト)

成本核算  (原価計算

成本效益  (コスト効果)

成本率  (原価率)

成本分析 (コスト分析)

【類義語篇】 损坏 — 破坏

损坏sǔnhuài(動)損なう、壊す、損傷する

破坏pòhuài (動)壊す、破壊する、損なう

 

この二つはいずれも「損なう」という意味を表しますが、若干の違いが有ります。

“损坏”の対象は、ふつう具体的なものに限られますが、“破坏”の場合は使用範囲が広く、

その対象は具体的なものでも、抽象的なものでも構いません。

また“损坏”は無意識な行為であっても構わないですが、“破坏”は通常意識的な行為に限られます(「わざと壊す、傷つける」という意味になります)。

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

 

损坏

 

糖吃多了,容易损坏牙齿

(糖分を取りすぎると、虫歯になりやすい)

损坏了公物应该赔偿。

(公共物を壊したら弁償しなければならない)

 

破坏

 

他破坏了公司的名誉。

(彼は会社の名誉を傷つけた)

今年发生的大地震带来了巨大的破坏。

(今年起こった大地震は大きな被害をもたらした)

【慣用句篇】 拿不出手

拿不出手nábuchū shǒu

 

〔意味〕人前に出せない、人前に出すのが恥ずかしい

 

“拿不出手”は、何らかの理由で「人前に出すのが恥ずかしい」という場面でよく使われます。特に下記の例文のように、他人に贈り物をするのに、贈り物が少なかったり値段が安くて気まずい時などに多用されます。

 

<使用例>

 

A:快到春节了,我们去探望一下张老师吧。

(もうすぐ正月だ、張先生のところに挨拶に行こう)

B:好,到时我拿点水果和饮料。

(いいよ、その時は僕がフルーツと飲み物を持っていこう)

A:水果和饮料好像有点儿拿不出手,还是买点儿贵重的东西吧。

(フルーツと飲み物じゃ恥ずかしいから、もう少し高いものを買おうよ)

【成語・ことわざ篇】 果不其然

果不其然guǒ bu qí rán(成語)

 

〔意味〕果して、やはり、案の定

 

“果不其然”は、予想していたことが起こったときにこう言います。好ましくないことについて用いられることが多いようです。“果不然”とも言います。

 

《例文》

 

我知道他早晚要出事了,你看,果不其然吧。

(彼は遅かれ早かれ事故を起こすと思っていたよ、ほら、やっぱりそうだろう)

 

※guǒ bu qí ránとも発音します。

【慣用句篇】 不敢当

不敢当bùgǎndāng

 

〔意味〕恐れ入ります、どういたしまして

 

“不敢当”は、もてなしを受けた時や、ほめられた時などに用いる慣用句で、敬語の「謙譲」表現に当たります。 “不敢”は「~する勇気がない」という意味を表します。また、下記の例文のように、相手の行為に対し恐縮する時にも使われます。短くして“不敢”とも言います。

 

<使用例>

 

A:张总,今天承您赏光,我实在不敢当。

(張社長、本日はわざわざお越しくださり大変恐縮です)

B:小刘,你有点儿见外了吧,你要结婚,我不能不来啊。

(劉君、少し水臭いんじゃないかい、君が結婚するんだから来ないわけにはいかないよ)

A:那太感谢您了。

(本当にありがとうございます)

【ビジネス篇】 房地产

房地产fǎngdìchǎn

 

〔意味〕 (名)不動産

 

“房地产”とは、“房”(家屋)と“地”(土地)に関する産業、すなわち「不動産」を表わします。中国語の中でも、日本語と同じ“不动产”が使われることがありますが、こちらは法的な意味合いで使われることが多く、一般的には“房地产”がよく使われます。

家(住宅)と土地を分けて言う場合は、“房产”(資産としての「家屋敷」)、“地产”(資産としての「土地」)となります。

 

<使用例>

 

我国政府为了控制房地产投资过热的局面,多次上调贷款利率。

(我が国の政府は不動産投資の加熱を抑えるため、数回にわたり融資利率を引き上げた)

这个网站提供租房、二手房等房地产行业的信息。

(このサイトは、賃貸、中古住宅などの不動産業界の情報を提供している)

 

【関連語句】

 

房地产市场  (不動産市場)

房地产估价师 (不動産鑑定士

房地产商    (不動産屋、ディベロッパー)

房地产合同  (不動産契約)

房地产权证  (不動産権利書)

房地产登记  (不動産登記)

【成語・ことわざ篇】 一丝不苟

一丝不苟yī sī bù gǒu(成語)

 

〔意味〕少しもいいかげんにしない、きちんとしている

 

“一丝”は「わずか、ほんの少し」、“苟”は「いいかげんである」という意味で、“一丝不苟”で、「少しもいいかげんにしない」という意味を表します。

 

《例文》

 

他在工作上总是那么一丝不苟。

(彼は、仕事の時にはつねに手抜きをしない)

【文化篇】 十干十二支

「十干十二支」は、古代中国で作られた暦法上の用語(システム)で、10個の「十干」と12個の「十二支」から組み立てられています。このシステムは、日本を含む中国の周辺国にも伝えられ、現在も使用されています。日本では、生まれた年の属性を表す12の「干支(えと)」としておなじみです。

十干は、中国の伝統思想である「陰陽五行説」に基づいています。十干に、五行説の「木(もく)・火(か)・土(つち)・金(こん)・水(みず)」、「陰」と「陽」を当てはめ、10種類の形にしています。それは、十干の訓読みに表されており、例えば「甲」は「木(き)のえ」、「乙」は「木(き)のと」と呼ばれ、「え」は「陽」、「と」は「陰」を表します。すなわち、「五行」×「陰陽」で、10種類の組み合わせとなっています。

十干の日本語と中国語の読み方は下記のようになります(日本語は音読みと訓読みの二通り有ります)。

 

十干

日本語

中文

音読み

訓読み

拼音

コウ

きのえ

jiǎ

オツ

きのと

ヘイ

ひのえ

bǐng

テイ

ひのと

dīng

つちのえ

つちのと

コウ

かのえ

gēng

シン

かのと

xīn

ジン

みずのえ

rén

みずのと

guǐ

 

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十天干,十二地支

 

十二支(じゅうにし)は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の総称で、十干とともに使われ、年や日の順序を示すために使われ、また単独で、時刻や方角を示すためにも使われました。十干も十二支も、いずれも順番を数えるための数詞です。

年を数える場合は、十干(10進法)と十二支(12進法)を掛け合わせた60通りを一つのサイクルとして使われます。そのため、人の年齢を指す場合は、生まれた年から数えて、60年目で十干十二支が一巡するので、60歳の年は「還暦(暦が帰る)」と言われます。

十二支は、ご存じのように現在も人の生まれた年の属性を示す言い方として使われています。その他の使い方、例えば時刻や方角はほとんど使われなくなりました。年齢を示す用法だけが残ったのは、最も身近なものだからかもしれません。

十干の場合は、戦前には例えば学校の通信簿や、軍隊の徴兵検査などに使われていましたが、戦後はあまり使われなくなりました。

十二支の日本語と中国語の読み方は下記のようになります。

 

十二支

日本語

中文

音読み

訓読み

拼音

ちゅう

うし

chǒu

いん

とら

yín

ぼう

mǎo

しん

たつ

chén

うま

ひつじ

wèi

しん

さる

shēn

ゆう

とり

yǒu

じゅつ

いぬ

がい

hài

 

十干十二支の発祥である中国では、古くは殷時代(BC16~BC11頃)にはすでに占いに使われていたと言われます。陰陽五行説が生まれたのは戦国時代だそうで、十干十二支の方が時代的に早く、陰陽五行説を十干十二支に当てはめたのは、後付けに過ぎないことが分かります。さらに、漢の時代に年に当てはめる用法が始まり、現在に至ります。

自分の年齢を十二支(えと)で言い表す習慣は、本家の中国でも残されています。中国語では、十二支のことを“十二生肖shíèr shēngxiāo”と呼びます。中国語では、日本語のような「〇〇年」とは言わずに、例えば“我属老鼠”というふうに言います。相手のえとを聞く場合には、例えば、

 

A:你今年多大岁数? (今年おいくつですか?)

B:三十五岁了。 (35歳です。)

A:属什么的? (何どし生まれですか?)

B:属老鼠。 (ネズミどしです。)

 

というふうに聞きます。

 

また、歴史的な事件や出来事を言い表す場合にも、十干十二支が使われることがあります。それは、事件が起こった年に当てはまる十干十二支が使われます。

例としては、下記のような

 

甲午戦争 1898年甲午の年に起こった日清戦争の中国での呼び方。

戊戌変法 1984年戊戌の年に起こった革新派政治家による清末の政治改革運動。

辛丑条約 1901年辛丑の年に起こった、義和団の乱の処理について清朝政府と9か国の間で締結された条約。

辛亥革命 1911年辛亥の年に起こった革命派による清朝打倒の革命運動、湖北省武漢で始まった。

 

ちなみに、辛亥革命は欧米でも有名ですが、欧米には十干十二支が無いので、辛亥革命のことは英語で“1911 Revplution”(1911年の革命)と呼ばれています。

また、日本でも、幕末に起こった徳川幕府薩長官軍との戦争を「戊辰戦争(1968年)」と呼んでいます。

 

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十二生肖


このように、十干十二支は中国とその周辺の国々で、長い間伝えられて来たもので、東アジア特有の習慣と言えます。古代において周辺よりはるかに進んだ中国の文明が、周辺へと伝播した一つの例だと言えるでしょう。