炒鱿鱼chǎoyóuyú
〔意味〕 解雇する、首にする
元々の意味は、読んで字のごとく「イカを焼く」という意味ですが、いつの頃からか「解雇する、首にする」という意味で使われ出した慣用句です。
「解雇される、首になる」と言いたい時には、
被~炒鱿鱼 被老板炒鱿鱼 / 被公司炒鱿鱼
というふうに使います。
<使用例>
A:您好,我找你们公司的王明。
(あの、御社の王明さんをおねがいします)
B:王明?他已经被公司炒鱿鱼了。
(王明?彼なら会社を首になりました)
A:下个月,我可能不在我们公司工作了。
(来月、僕はうちの会社にいないかもよ)
B:为什么呀?
(どうして?)
A:昨天老板找我谈话,他说他对我的工作态度不太满意。
(昨日、社長から話をされたけど、僕の仕事ぶりが気に入らないらしい)
B:这么说,老板要炒你的鱿鱼?
(それなら、社長から首にされるんじゃない?)
“炒鱿鱼”は、広東語から標準語に入った言葉だそうです。
では、なぜ「イカを焼く」が「解雇する」になったのか?
諸説有るようですが、ネット上の解説では、その昔、「解雇する」意味の俗語に、
卷铺盖juǎn pūgai
と言う言い方がありました。これは、「布団をたたむ(丸める)」ということで、解雇された人は、布団をたたんで職場を去ったことに由来するようです。
その後、イカを焼くときに、イカが丸くなる様子が布団をたたむ様子に似ているため、“炒鱿鱼”が“卷铺盖”に変わったという説が有ります。
または、90年代くらいから、会社を首になった人が次の食い扶持としてやったのが、道端で「イカを焼く」という仕事で、こういう人が多かったから、という説もあります。
ちなみに、広東語から標準語に入った言葉としては、
买单mǎidān お勘定
的士díshì タクシー
などもあります。