疼téng(形)痛い (動)かわいがる、いとおしむ
痛tòng(形)痛い、悼み悲しむ (副)思う存分、徹底的に
“疼”も“痛”いずれも病気や怪我による肉体的な「痛み」を表します。“疼”はどちらかと言えば話し言葉、“痛”は書き言葉で使われることが多いようです。しかし、会話で“痛”と言う場合もあるので、厳格な区別はありません。
さらに、“疼”は「かわいがる、いとおしむ」という意味の動詞の用法もあります。いっぽう、“痛”は精神的な苦しむや痛みを表すことができ、「思う存分、徹底的に」という副詞の用法もあります。
これらの用法では、“疼”と“痛”をそれぞれ置き換えることはできません。
では、それぞれ例文を見ていきましょう。
疼
今天我感冒了,头有点儿疼(痛)。
(今日は風邪気味で少し頭が痛い)
爷爷特别疼爱小孙女。
(おじいさんはとりわけ孫娘をかわいがった)
痛
听到儿子出车祸的消息,老王非常痛心。
(息子が交通事故にあったという知らせを聞いて、王さんはひどく悲しんだ)
他做了那样的傻事,痛悔了。
(彼はあんな馬鹿なことをしでかして、とても後悔した)