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【知識篇】 中国語の方言

【知識篇】 中国語の方言

 

中国語は、世界最大の人口を有する中国の公用語です。国土の広大な中国では、当然ながら地域の差も非常に大きく、それが最も反映されるのが言葉です。

「中国語」と呼ばれる言語は、一般的には北京語をベースとした標準語を指し、その他に各地域独特な「方言」が存在します。中国語の方言は、例えば広東語と北京語を比べた場合でも、その差はきわめて大きく、もはや別な国の言葉と言ってもよいほどです。実際、北京人が上海語や広東語を聞いても、ほとんど意味が分からないようです。

このように、中国語にはさまざまな方言が存在し、地域間での話し言葉によるコミュニケーションを困難にしてきました。そこで、解放後の新中国では、標準語の普及を重要な政策の一環として推し進めてきたのです。

標準語は一般に、「普通话pǔtōnghuà」と呼ばれます。「普(あまね)く通じる言葉」という意味です。“普通话”は、首都である北京の言葉をベースにしています。中国語における典型的な標準語とは、中国中央電視台のアナウンサーが話す言葉で、日本で言えばNHKです。ちなみに、北京以外で最も正確な標準語が話される地域はハルビンだそうで、ハルビン出身のアナウンサーが多いそうです。

中国の標準語の発音は、「拼音字母pīnyīnzìmǔ」という発音記号を使って表します。これは、アルファベットを利用し、子音と母音を組み合わせ、さらに声調記号を加えています。標準語の場合は4つの声調(四声)が有ります。“拼音字母”は解放後の中国で制定された新しい発音表記の方法で、中国の小学校での国語の授業や、外国人が中国語を学ぶ場合もこの記号が使われます(ちなみに、パソコンで中国語を入力する場合も“拼音字母”が使われます)。

 

中国語の中の方言

 

中国語の方言は、大きく分けると下記の7つの系統(七大方言)に分類されます。

 

①北方語(北京、河北省、河南省、東北、山東省、山西省陝西省内蒙古甘粛省青海省貴州省四川省雲南省安徽省湖北省江蘇省

②呉語(上海語など)

③粤語(広東語)

④贛語(江西省・南昌語など)

⑤閩語(福建語・台湾語

⑥湘語(湖南省・長沙語など)

客家語

 

7番目の客家語は、南方に住む客家の人たちが話す言葉です。「客家」とは、古く宋王朝の時代に、戦火を逃れて北方から南方へ移住した人たちのことです。客家の人たちは、今でも自分たちの古い文化を大切に保存しており、客家語もその一つです。

この分類を見て分かるように、比率が最も大きいのが北方語で、標準語もこの北方語がベースとなっています。

では、実際に方言の差はどのくらい大きいのでしょうか?話し言葉(口語)に限って言えば、北京人には、広東語も上海語もほとんど理解できません。また、広東人と上海人もそれぞれの方言を話す場合は、お互いにほとんど理解ができません。

そこで、新中国成立後、中国の政府は標準語を普及させました。それによって、各地方の言葉の壁を取り除き、コミュニケーションが円滑に取れるようにしたのです。

中国の小学校、中学、高校では、授業はもとより学内ではすべて標準語を話すよう指導されます。成長した後に標準語が正しく話せないと、社会に出てから非常に困るわけですね。

以前、上海で、上海人の親子がお互いに標準語で会話する場面を目撃しました。上海であれば、生活上の言葉は当然上海語ですが、子供に標準語をマスターさせるために、わざわざ親が子供に対して標準語を使っているのではないかと思われます。

上海人は、同じ上海人に対しては上海語、それ以外の地方出身者に対しては標準語というように、あたかもバイリンガルのように2つの言葉を使い分けています。