「数量補語」は、述語動詞の動作、行為が行われる回数や、持続する時間を表す補語です。
其の内、動作の回数を表すものを「動量補語」、持続する時間を表すものを「時量補語」という風に区別する場合もあります。
「動量補語」は「動量詞」、「時量補語」は「時量詞」を用いて表します。「動量詞」と「時量詞」はともに量詞の一種です。
「動量」とは動作の回数のことで、〈数量+動量詞〉で表されます。
「時量」とは時間の一定の長さのことで、〈数量+時量詞〉で表されます。
【基本文型】
主語 + 動詞 + 数量補語〔回数・時間〕
主語 + 動詞 目的語 + 動詞 + 数量補語〔回数・時間〕
動詞が目的語を取る場合は、その動詞を繰り返し、数量補語をその後に置きます。
○動量補語(動量詞):動作の回数を表す
这个问题,我们讨论过两次。
(この問題は、我々は2回討論したことがある)
这些字我写了五遍才学会了。
(私はこれらの字を5回書いてようやくマスターしました)
教堂里的钟敲了三下。
(教会の鐘が3つなりました)
○時量補語(時量詞):動作の持続する時間を表す
我练少林拳练了两年。
(私は少林拳を2年練習しました)
哥哥听广播听了一个晚上。
(兄は一晩中ラジオを聴きました。)
我们学英语学了六年。
(私たちは英語を6年勉強しました)
【否定文】
数量補語は、通常否定形では用いません。
しかし、“一···都/也~”の形で否定を表すことができます。
×我没去过中国一次。
我一次也没去过日本
(私は一度も日本へ行ったことがありません)
【疑問文】
数量補語を使った疑問文は、「疑問詞+動量詞/時量詞」で表します。また、時量補語の場合は、“多长时间”、“多久”でも表せます。
你练少林权练了几年?
(君は少林拳を何年練習した?)
哥哥听广播听了多长时间/多久?
(お兄さんはラジオをどれくらい聴きましたか?)