アベノ中国語道場

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【文法篇】 “把”を用いる構文

“把”は前置詞で、「~を」という意味を表します。この“把”を用いた構文は「処置文」と呼ばれ、ある事物に対する処置(動作)とその結果を表す場合に用いられます。

語順に関して言えば、中国語の基本構文は、

 

主語 + 動詞 + 目的語

 

ですが、“把”を用いる場合は、目的語を動詞の前に置くことができます。

 

主語 + 把 + 目的語 + 動詞

 

この場合は、日本語の構文と同じ語順になります。

では、“把”を用いる構文の基本文型を見ていきましょう。

 

【肯定文】 「…を~します」

 

主語 + 把 + 目的語 + 動詞 + (他の成分)

 

我想把这本小说翻译成中文。

(私はこの小説を中国語に訳そうと思う)

他把剩下的菜都吃了。

(彼は残った料理を食べつくした)

 

“把”を用いる構文では、動詞の後に何らかの語(成分)が必要です。動詞の後に何も無い場合、文が完結できません。

動詞の後に置かれる語は、結果補語、様態補語、動詞の重ね型、“了”や“着”などの助詞が有ります(補語の場合は可能補語は使えません)。

 

【疑問文】 「…を~しますか?」

 

肯定文の文末に“吗”または“没有”を置く形が一般的です。

 

你把钱带来了吗?

(お金持ってきた?)

你把作业做完了没有?

(宿題をやり終えましたか?)

 

【否定文】 「…を~しません」

 

主語 + 没(有)+ 把 + 目的語 + 動詞 + (他の成分)

 

否定形は“没(有)”を使います。否定の“没(有)”は“把”の前に置きます。通常は“不”は使いません。

 

他没有把圣诞礼物送给我。

(私は私にクリスマスプレゼントを贈ってくれません)

我还么有把寄给老师的信写完。

(私は先生に出す手紙をまだ書き終えていない)

 

≪学習のポイント≫

 

①能願動詞や時間を表す語は“把”の前に置きます。

 

我们一定要把英文学好。

(我々は必ず英語をマスターしなければならない)

你明天把中日词典带来。

(明日中日辞典を持ってきたまえ)

 

②通常目的語は、話し手にとって既知(特定)のものに限ります。不特定なものには使用できません。

 

我把他借给我的书还给他了。

(私は彼が貸してくれた本を返した)

×我把一本书还给他了。

(私は一冊の本を彼に返した)

 

③通常使われる動詞は他動詞に限ります。しかも、何か(目的語)を処置する意味を表す動詞です。したがって、下記のような動詞は使用できません。

 

所有・存在を表す動詞: 有 / 在

知覚動詞: 知道 / 觉得 / 认识

方向を表す動詞: 上 / 下 / 去 / 来