至于zhiyu(介)~に至っては、~については
关于guanyu(介)~について、~についての
いずれも、「~については」という意味を表わす介詞(英語の助動詞に近い働き)です。
“关于”を用いる文は、元々一つの話題のみを表わしますが、“至于”には、話題を変えるまたは新たに関連する話題を加える働きが有ります。
“关于”は、書籍や文章などのタイトルに用いることができますが、“至于”にはこのような用法はありません。“至于”は、他の事柄に話を転じるときに用いられるので、単独した介詞句としては成立できません。
では、それぞれ例文を見ていきましょう。
至于
你安心疗养,至于工作,就不要操心。
(君は安心して療養したまえ、仕事については心配しなくていい)
这只是我个人的意见而已,至于有没有别的做法,请大家再考虑一下。
(これは私の個人的な意見に過ぎない、別なやり方があるかどうかは皆さんで再度考えて下さい)
关于
关于这个问题,我们有时间再谈谈。
(この問題については、時間があれば話をしよう)
《关于中国哲学研究的新概念》
(『中国哲学研究の新しいコンセプトに関して』)
『学習のポイント』
“不至于”には、動詞としての用法も有ります。その場合は必ず否定形や反語ので用い、「~するほのどことはない」、「~するまでには至らない」という意味を表わします。
这本书写得很通俗,你不至于看不懂吧。
(この本はとても分かりやすいので、君が読んでも分からないことはないだろ)
当初如果你提听我的,哪儿至于现在后悔呢?
(最初に私の言うことを聞いておけば、今になって後悔するようなことはなかったぞ)
“不至于”は、単独でも用いられます。
老王不会反对我们的意见吧?——不至于吧。
(王さんは僕らの意見に反対しないだろうね――そんなことはないんじゃない)