アベノ中国語道場

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【文法篇】 その他の謙語文

「謙語文」とは動詞述語文の一種ですが、簡単に言えば、動詞の後(述語成分)に「主語+動詞」が来るものを指します。

前回の【文法篇】では、謙語文の典型的な例として「使役」表現を取り上げましたが、今回は、その他の謙語文を取り上げたいと思います。

 

“请”を用いる謙語文

 

“请”は、英語の「Please」にあたる、「どうぞ~して下さい」という意味で用いられることが多いですが、謙語文で用いられる場合は「依頼」、「勧誘」、「招待」の意味にを表わします。

 

这个问题很难解决,请你们想想办法。

(この問題は解決が難しい、君たちよく手立てを考えてくれたまえ)

我请了一位老师教我英语。

(私は英語の教師をたのんだ)

他请我吃晚饭。

(彼は私を夕食に招待してくれた)

 

“有”を用いる謙語文

 

“有”を用いた謙語文では主語が無く、“有”の目的語が主語となっています。その場合、謙語が表わすのは不特定の人や事柄です。

 

有人来了。

(だれか来た)

对了,昨天有几个人来找您了。

(そうだ、昨日何人かの人があなたを訪ねて来ました)

今天早上有人给您打电话来了。

(今朝あなたに電話をかけた人がいました)

上記の場合、不特定な人を表わすので“有”を用いた謙語文にしています。

主語が特定の人物であれば、例えば、

 

今天早上小李给您打电话来了。 

(今朝李君があなたに電話をかけてきました)

 

という表現になります。

 

「愛憎」の意味を表わす謙語文

 

「愛憎」の意味を表わす動詞には下記のようなものが有りますが、これらも謙語文の形をとることができます。

 

喜欢 (好む、好きである)

表扬 (表彰する、賞賛する)

羡慕 (うらやましく思う)

佩服 (感服する)

讨厌 (嫌う、嫌がる)

 

我喜欢这幅画画得很生动。

(僕は、この絵の生き生きとしたところが好きだ)

班主任表扬他有了很大的进步。

(クラス主任は、彼の進歩が非常に大きいと褒めた)

我很羡慕你说英语说得非常流利。

(私は、あなたの英語が達者なところがうらやましい)

大家都佩服他很勇敢。

(みんなはかれが大変勇敢なところに感服した)

我讨厌她总是爱撒谎。

(彼女はしょっちゅう嘘をつくから嫌いです)

 

「呼称」、「認定」の意味を表わす謙語文

 

「呼称」や「認定」の意味を表わす動詞も、謙語文の形をとることが出来ます。それには以下のような動詞があります。

 

称 (呼ぶ、称する)

选 (選ぶ)

推选 (推薦する)

认 (認める)

 

别人都称他“超人”。

(他人は彼のことを「スーパーマン」と呼ぶ)

会上一致选他当委员长。

(満場一致で彼は委員長に選出された)

大家推选他为下一任总经理。

(みんなは彼を次の社長に推薦した)

 

ご覧のように、中国語の謙語文は、英語の「関係詞」と似た働きが有ります。

これは、中国語と英語の基本構文が、「主語」+「動詞」+「目的語」という基本構文が共通なのが理由として考えられます。

日本語は動詞がいちばん最後に来るので、謙語文のような表現はできません。