“标点符号”とは、中国語の文章において、書かれた文章の理解を助けるために使用されるいろいろな記号、マーク(文章記号)のことです。
具体的には“标号”(署名や引用部分に付けるカッコなどのマーク)と“点号”(句読点の類)が有ります。
では、下記に主なものを取り上げてみましょう。
名称: 句号jùhào
符号: 。
意味: 句点
用法: 文の終わりに置かれ、文末であることを示します。
用例:
他们都是外国人。
(かれらはみな外国人です)
名称: 逗号dòuhào
符号: ,
意味: カンマ
用法: 文中に置かれ、意味を明確にします。
用例:
关于最近几年的经济状况,可说逐渐地恢复起来了。
(ここ数年の経済状況については、徐々に回復していると言える)
名称: 顿号dùnhào
符号: 、
意味: 読点
用法: 文中で並列する単語やフレーズの間のポーズを示します。
用例:
办公室里面有电脑、打印机和传真机。
(オフィスにはパソコン、プリンター、ファクスが有る)
名称: 分号fēnhào
符号: ;
意味: セミコロン
用法: 複文中で並列された節の間のポーズに用います。
用例:
语言,人们用来抒情达意;文字,人们用来记言记事。
(言語はそれで気持ちを伝え、文字はそれで言葉や事柄記す)
名称: 冒号màohào
符号: :
意味: コロン
用法: 次に文を提示したり、それ以下に説明を加えるときなどの用います。
用例:
总经理大声宣布:现在散会。
(社長は大声で「閉会」と宣言した)
名称: 问号wènhào
符号: ?
意味: 疑問符
用法: 疑問文の末尾に用います。
用例:
你去过美国妈?
(あなたはアメリカに行ったことがありますか?)
名称: 叹号tànhào
符号: !
意味: 感嘆符
用法: 感嘆文の末尾に用います。
用例:
她炒的菜这么好吃!
(彼女の料理はこんなにおいしい!)
名称: 引号yǐnhào
符号: “” ‘’
意味: 引用符
用法: 文中で直接引用される話の前、強調したい又は特殊な意味の語に用います。
用例:
他惊讶地说,“啊,原来是你!”
(彼は驚いて、「ああ、君か!」と言った)
名称: 括号kuòhào
符号: ()
意味: カッコ
用法: 文中で注釈を加えるときに用います。
用例:
故宫(又名“紫禁城”)是在北京最有名的旅游地点。
(故宮(又の名を「紫禁城」)は北京で最も有名な観光スポットです)
名称: 破折号pòzhéhào
符号: —
意味: ダッシュ
用法: 文中の解説や説明の語句を表わします。
用例:
这就是我的故乡—青岛。
(ここが正に私のふるさと―青島です)
名称: 省略号shěnglǜehào
符号: ……
意味: 省略記号
用法: 引用文の省略に用います(正しくは一マスに点3つです)。
用例:
这儿是很大的水果市场,卖香蕉、苹果、梨、草莓……。
(ここは大きな果物市場で、売っているのはバナナ、リンゴ、梨、イチゴ……)
名称: 连接号liánjiēhào
符号: —
意味: ハイフン
用法: 時間や場所・数値など関連あるものの範囲をその前後で纏めるときに用います。
用例:
“北京—上海”直特
(「北京-上海」直通特急列車)
名称: 书名号shūmínghào
符号: 《》
意味: 書名符号
用法: 書籍、新聞、雑誌などの題名につけます。
用例:
《鲁迅全集》
(『魯迅全集』)
名称: 间隔号jiāngéhào
符号: ·
意味: 中黒
用法: 外国人などの人名や書名と章などの区切りに用います。
用例:
阿诺德·施瓦辛格
(アーノルド・シュワルツネッガー)
以上のように、中国語で使われる“标点符号”はたくさん有ります。一部日本語の同じものもあり、異なるものも有ります。例えば、書名を表わす“书名号”は、日本語では『』が使われます。
これらの記号は中国語の文章を書く時に必要になりますが、正しい記号の使い方を学んでおけば、正確な文章を書くことができます。また、記号を上手く利用することで、簡潔にまとまった文章にすることもできます。
ぜひ覚えて、中国語の文章を書く際に使ってみてください。