受身文(「~される、~られる」)を表わすには、前置詞の“被bèi”、“让ràng”、“叫jiào”、“给gěi”が用いられます。
〔基本文型〕
主語 + 被 / 让 / 叫 / 给 + 行為者 + 動詞 +(他の成分)
我的自行车被别人骑走了。
(私の自転車は他人に乗っていかれた)
我的书被姐姐拿走了。
(僕の本は姉さんに持っていかれた)
我们的话让老板听见了。
(我々の話は社長に聞かれてしまった)
我的笔记本电脑叫弟弟弄坏了。
(僕のノートパソコンは弟に壊された)
我的手机叫别人偷走了。
(私の携帯電話は誰かに盗まれた)
窗户给大风吹开了。
(窓は強風によって開けられた)
※受身文の場合は、動詞は必ず動作動詞(他動詞)で、「行為者」は動詞の主語(動作の主体)となります。
〔否定の副詞と助動詞の位置〕
否定の副詞や助動詞は、“被”、“让”、“叫”、“给”の前に置かれます。また、一般的な助動詞も同様です。
那本书还没有被别人借走了。
(その本はまだほかの人に借りられていません)
他从来没有让妈妈批评过。
(彼はこれまでお母さんに叱られたことがありません)
你有没有叫公司派到国外?
(あなたは会社から海外へ派遣されたことがありますか?)
〔“被”+動詞〕
動作の主体を特に示す必要がなかったり、それが不特定の人である場合は、「行為者」を省略し、「“被”+動詞」という形で用いることが出来ます。
这本书昨天被借走了。
(この本は昨日すでに借し出されました)
我的信用卡被偷走了。
(私のクレジットカードは盗まれた)
ただし、“让”、“叫”を使う場合は行為者は省略できません。
〔被/让/叫…“给”~〕
受身文に用いる“被”、“让”、“叫”に呼応して、述語動詞の前に“给”が用いられる場合があります。
我的衣服被儿子给弄脏了。
(私の服は息子に汚された)
杯子叫孙子给打碎了。
(コップは孫に割られた)
“叫~给”、“让~给”の形では「受身」を表わし、「使役」の意味は表わしません。
〔“把”との併用〕
“被”、“让”、“叫”は、“把”と併用することが出来ます。その場合は、受動者(行為をされた人)を主語にすることができます。
我的电脑被弟弟弄坏了。
(僕のパソコンは弟に壊された)
我被弟弟把电脑弄坏了。
(僕は弟にパソコンを壊された)