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【文化篇】 中国の祝日(2021年版)

中国の祝日は、一年のうちにいったい何日くらいあるのでしょうか?

最も有名な祝日は、旧暦の正月に当たる「春節」ですが、その他にもいくつかあります。

ここでは、今年(2021年)を例に挙げて、中国の祝日を見てみましょう。

祝日と言う場合、カレンダーに記された「公休日」に当たります。その中には、古来から続くいわゆる「二十四節句」や、中華人民共和国になってから制定された新しい祝日も有ります。

(下記にあげる公休日は、2021年のものです)

 

1月1日“元旦”(元旦)

公休日:1/1(金)~1/3(日)

 

元旦は、日本のお正月(元日)と同じです。カレンダーでは、公休日は3日間ですが、週末(土日)を含むため、実質的な休みは1月1日だけです。

中国では、旧暦(農暦)の正月である「春節」を重視するため、元旦は1日だけ休みとし、しかも何のお祝いもしません。したがって、前日の12月31日も平日で仕事をします。

日本人から見ると、なんとも寂しい元旦ですが、日本と中国では、基本的にお正月の習慣が違います。

 

2月12日“春节”(旧正月

公休日:2/11(木)~2/17(水)

 

旧正月は、中国の祝日(節句)の中で最も重要なものです。

中国では、日常生活では日本と同じ新暦太陽暦)を使いますが、古来からの節句については、旧暦(農暦)に沿っています。しかも、西洋から伝わった新暦と中国古来の旧暦にはずれが有るため、旧正月の日も毎年変わります。今年(2021年)は2月12日が旧正月の元日ですが、昨年(2020年)は1月25日でした。

旧正月期間の公休日は、前日の“除夕”(大晦日)から数えて1週間です。ずれると言っても誤差は大体1ヶ月以内なので、毎年の1月か2月となります。

中国の習慣では、旧正月は実家に帰って過ごしますので、地方から大都市へ出稼ぎに来ている人は実家に帰省するため移動することになります。その人数も、人口の多い国ですから、数億人単位となります。日本でも年末年始の帰省ラッシュが有りますが、その規模は比較になりません。

 

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春节

4月4日“清明节”(清明節)

公休日:4/3(土)~4/5(月)

 

清明節は、冬至から数えて105日目から3日間、新暦の4月4日から6日ごろに当たります。中国の古い習慣では、清明節には先祖の墓を参り、墓の掃除をします。また、清明節は気候が暖かくなるころで、郊外に遊び(ピクニック)に出かけます。これを中国では、“踏青”と呼んでいます。「青」とは、郊外(田舎)に生い茂る春の若草のことで、すなわち「青(若草)を踏みに出かける」という意味です。

また、清明節には“寒食”と言って、火を禁じて冷たい食べ物を食べる習慣も有ります。したがって、清明節のことを“寒食节”と呼ぶ地域もあります。華南地方では、“青团”と呼ばれる草餅を食べますが、これもこの季節の食べ物です。上海などのスーパーでは、この時期に“青团”が売り出されます。 

 

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清明

5月1日“劳动节”(労働節)

公休日:5/1(土)~5/5(水)

 

労働節は、日本で言う「メーデー」に当たります。これは、伝統的な節句とは関係なく、中国が社会主義になってから制定された祝日です。正式には、“五一国际劳动节”と言って、国際的な祝日です。その発端は、1889年に、エンゲルスが「第二インターナショナル」成立の大会において、毎年5月1日を「メーデー」と定めたことに始まります。日本では、メーデーは国の定める祝日にはなっていませんが、労働界では様々な活動が行われています。中国では、1949年12月に人民政府令によって、5月1日が正式な労働節として祝日に定められました。

日本では4月下旬からの連休を「ゴールデンウィーク」と呼びますが、中国でも“黄金周”という言い方が定着しています。これは日本語から中国語に取り入れられた外来語ですが、中国では5月と10月の連休どちらも指すようです。

 

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劳动节

6月24日“端午节”(端午節)

公休日:6/12(土)~6/14(月)

 

端午節は、清明節と同じく伝統的な二十四節気の一つで、旧暦の5月5日に当たります。中国においては、端午節の起源を戦国時代の楚国(現在の湖南省)の詩人「屈原」と関連付けられています。すなわち、屈原が5月5日に湖に身を投げて自殺したという言い伝えから、後の世に5月5日は屈原を記念する日となりました。

日本では、「端午の節句」と言えば5月5日の「こどもの日」ですが、こちらは新暦で数えるため、中国とは時期がずれています。

しかし、端午節の古い習慣として、菖蒲の葉を飾り、“粽子”(ちまき)を食べます。ただし、中国のちまきは日本と違い、肉入りのおこわを葉に包んだものです。日本は小豆餡の団子です。

また、中国の一部の地域では、端午節の伝統行事として“扒龙舟”(ドラゴンボートによるレース)が行われます。

 

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端午

9月21日“中秋节”(中秋節

公休日:9/19(日)~9/21(火)

 

中秋節は、日本で言えば「中秋の名月」すなわち「お月見」で、旧暦の8月15日に当たります。旧暦では新暦と1ヵ月ほどずれるので、だいたい9月中旬ごろに行われます。

中秋節は、日本、中国でも、月を鑑賞する「お月見」の習慣として共通しています。欧米人では、「満月の夜には狼男が現れるなど忌み嫌われますが、東アジアでは、普遍的に月を愛でる習慣があります。

中国での伝統的な習慣としては中秋節には“月饼“(月餅)を食べますが、これも日本の「月見団子」とは異なります。近年では、中秋節の前に、贈答用として高級な月餅のセットを贈る習慣が定着しています。この月餅ですが、サイズがかなり大きく、一つ食べるともうお腹いっぱいになってしまいます。

 

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中秋节

10月1日“国庆节”(国慶節)

公休日:10/1(金)~10/7(木)

 

国慶節は、建国記念日のことです。現在の中華人民共和国は1949年10月1日に建国されました。当時の国家主席である毛沢東が、北京天安門上で建国を高らかに宣言しました。その後、同年12月に中国人民政府委員会の第4回会議の席上で、10月1日が建国記念の日に当たる国慶節と規定されました。国慶節では、毎年人民政府主催の式典が執り行われますが、特に建国の節目に当たる年には、大規模な軍事パレードが行われました。直近では、2019年の建国70周年です。

国慶節は、旧正月と並ぶ中国では最も重要な祝日で、その期間も1週間と最も長くなります。しかし、旧正月とことなり、実家に帰省するという習慣はないので、この大型連休には、多くの人が海外や国内の旅行に出かけます。特に、ここ数年では1週間の休暇を利用して日本へ遊びに来る中国人が増えました。最も、昨年はコロナ過の影響で海外旅行自体が禁止になりました。

 

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国庆节

以上のように中国の祝日を見てきましたが、日本の祝日に比べるとずっと少ないことが分かります。日本では、だいたい各月に1日は祝日が定められています。しかも、ここ数年でさらに休日を増やす動きがあります。

中国でも、かつては祝日が年3回ほどしか有りませんでしたが、2000年代に入り、清明節、端午節、中秋節の3つが法定の祝日に制定されました。中国では改革開放政策がすでに30年を超え、市場経済が徐々に定着してきましたが、特に大都市に於ける企業労働者が増えるにつれて、人民の生活スタイルも西側の国々に近づけていくということかもしれません。