アベノ中国語道場

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【知識篇】 日中反転語彙

「日中反転語彙」とは、日本語と中国語の単語の中で、意味がほとんど同じで、単語を構成する漢字が逆になっているものを指します。例えば、“介绍”と「紹介」などです。中国語学においては、「日中同素異順語」と呼ばれます。

日本語と中国語は共通の文字(漢字)を使用しますが、単語においても、意味と形が全く同じものが無数に存在します。そのような単語の存在は、日本人が中国語を使う上で、非常に大きなメリットになります(更に逆もまた真なりで、中国人が日本語を使う上でも同じようなメリットになります)。

しかし、意味が同じでも、形が異なる(逆になる)単語も少なくありません。それが「日中反転語彙」なのです。

ここでは、「日中反転語彙」を分類し、代表的なものを取り上げてみたいと思います。

 

1.内部構造が同じで、並列関係になる型

 

①構成漢字の意味が同じもの

 

搬运bānyùn (運搬)

盗窃dàoqiè (窃盗)

恶劣èliè  (劣悪)

花草huācǎo (草花)

黑暗hēi’àn (暗黒)

和平hépíng  (平和)

互相hùxiāng (相互)

阶段jiéduàn (段階)

寂静jìjìng  (静寂)

纠纷jiūfēn  (紛糾)

粮食liángshí (食料)

命运mìngyùn  (運命)

朴素pǔsù   (素朴)

脱离tuōlí   (離脱)

痛苦tòngkǔ  (苦痛)

威胁wēixié  (脅威)

限制xiànzhì  (制限)

拥抱yōngbào  (抱擁)

侦探zhèntàn  (探偵)

直率zhíshuài (率直)

 

②構成漢字の意味が反対のもの

 

黑白hēibái (白黒)

借贷jièdài (貸借)

来去láiqù (去来)

买卖maimài (売買)

来往láiwǎng (往来)

始终shǐzhōng (終始)

 

2.内部構造が異なる型

 

贺年hènián (年賀)

缩短suōduǎn (短縮)

减低jiǎndī (低減)

减轻jiǎnqīng (軽減)

战败zhànbài (敗戦)

 

この場合、例えば“缩短”は「動詞+結果補語」で、(短縮)は「修飾+被修飾」という異なる構造になっています。

 

3.3音節以上の型

 

①3音節のもの

 

千百万qiān bǎi wàn (百千万)

轻重伤qīngzhòngshāng (重軽傷)

进行曲jìnxíngqǔ (行進曲)

游园会yóuyuánhuì (園遊会

工商业gōngshāngyè (商工業)

 

3音節のものでは、日中ともに「(A+B)+C」の構造で、逆になる部分はいずれも「(A+B)」となります。

 

②4音節のもの

 

堂堂正正tángtángzhèngzhèng (正々堂々)

慷慨悲愤kāngkǎi bēifèn (悲憤慷慨)

多才多艺duō cái duō yì (多芸多才)

贤妻良母xiánqí liángmǔ (良妻賢母)

干燥无味gānzào wúwèi (無味乾燥)

粉身碎骨fěn shēn suì gǔ (粉骨砕身)

云消雾散yún xiāo wú sàn (雲散霧消)

 

4音節のものは、その多くが故事成語です。前の2字と後の2字が逆になるパターンが多いですが、その他に1字目と3字目、或いは2字目と4字目が逆になるものも有ります。

 

意味、形が同じ日本語の単語は、発音を中国語にして使うとそのまま通じますが、「日中反転語彙」の場合は特に注意しなければなりません。なぜならば、形が逆になるからです。そのまま使うと意味が通じません。したがって、中国語の単語を覚える際には「日中反転語彙」を特に意識する必要が有ります。

中国語会話の中で、日本語の単語を流用するやり方は確かに便利で、しかも日本人だけの特権ですが、あまりそれに頼ってしまうと思わぬ落とし穴があります。

日本語と中国語には大きな共通点が存在しますが、逆に「どこが違うのか」を意識して中国語を学習することが重要だと思います。